サン テルモは、過ぎし時代のブエノスアイレスを感じることのできるエリアです。植民地時代の建築物を見たり、アンティーク ショップをのぞいたり、タンゴ ショーを鑑賞したり、博物館を訪れたりしましょう。17 世紀に誕生したサン テルモは、ブエノスアイレスで最も古い地区の 1 つ。港湾労働者、貴族、ヨーロッパ移民、芸術家などによって、今なお大勢の人を引き付けるこの地区の魅力が作り上げられました。
まず、緑あふれるドレーゴ広場に向かいましょう。広場の周りに軒を連ねるバーやレストランのテラス席に座って、広場で優雅にタンゴを踊る人々を眺めながらのんびりと過ごしましょう。この広場には特に週末になるとたくさんのダンサーが集まり、骨とう市や蚤の市も開かれることから、一層のにぎわいを見せます。中でもおすすめなのは、日曜日に開催されるデフェンサ通り市です。巨大な青空市場で、ストリート パフォーマーが芸を披露し、食べ物を売る屋台が軒を連ねるので、ぜひお越しください。
週末に限らず、平日のデフェンサ通りも、サン テルモならではの魅力が味わえます。また、サン テルモ市場にも足を運んで、書店やアートギャラリー、アンティーク ショップをのぞいたり、おしゃれな古着や骨とう品を探したりしましょう。サン ロレンツォ通りでは、ストリート アートや立派な建築物を眺めることもできます。サン テルモに来たら、わずか 2.5 m (8.2 フィート) しか幅がない家、ラ カサ ミニマには忘れずに訪れてください。
また、ロシア出身の画家、ワシリー・カンディンスキーをはじめとする現代芸術作品を集めたブエノスアイレス現代美術館 (MAMBA) や、アルゼンチンの映画史が学べる映画博物館も必見です。建築ファンなら、18 世紀に建設されたサン ペドロ テルモ教会には必ず足を運びましょう。
その他にも、彫刻庭園のあるレサマ公園でのんびり過ごしたり、国立歴史博物館でアルゼンチンの独立戦争の遺物を見学したりするのもおすすめです。
サン テルモは昼間もにぎやかですが、伝統的なステーキ ハウス、地ビールが飲めるパブやカフェに地元の人や観光客が集まる夜になると、一層華やかさを増します。
サン テルモは五月広場の南に位置し、徒歩、タクシー、地下鉄またはバスで簡単に行くことができます。低料金の乗り降り自由の観光バスに乗れば、音声ガイドを聞きながらサン テルモをめぐることができます。観光バスは、街の主要広場の五月広場に位置するカサ ロサダの近くから出発します。