この司教宮殿は、オークニー諸島の司教が住んでいた伝統的な建物。12 世紀の建設当時のオリジナルはほんの一部しか残っていませんが、現存する大広間を散策し、円形の塔の頂上まで登って、セントマグナス大聖堂の近隣の景色やカークウォールの全景を一望することができます。
この司教宮殿は元々、司教のウィリアム ザ オールドのためにセントマグナス大聖堂と同じ 12 世紀に建てられました。1263 年には、ラーグスの戦いに破れて帰還したノルウェー国王ホーコン 4 世が不名誉にもここで亡くなり、ノルウェーによるサドレイヤル (ヘブリディーズ諸島南部) の支配は終えんを向かえました。建物の大部分は、エディンバラ大学の設立者であるロバート リード司教によって 16 世紀に再建されたものです。リードは司教宮殿にさまざまな増築を行いましたが、中でもムーシートアーと呼ばれる特徴的な円形の塔は必見。
現在見ることができる 2 階建てのホールハウスは、全盛期の建物のほんの一部です。しかし、17 世紀末に司教制度が廃止されると、司教宮殿はしだいに廃墟と貸して行きました。いまだに無傷で残っているホールの 1 階は、歩いて回ることができます。西側の壁には、赤と黄色の石が交互に飾られた細長い窓が並んでいます。これらの窓は、司教宮殿の真向かいに建つセントマグナス大聖堂の窓と同じものです。
狭いらせん階段を登って塔の頂上に着くと、旅の中でも最高の思い出となる絶景が待っています。頂上の展望台には低い柵があるだけなので、高所恐怖症の方はご遠慮いただいた方がよいかも知れません。この方角からは、セントマグナス大聖堂の尖塔が司教宮殿の跡地からそびえ立っているように見えます。また、カークウォールの街の素晴らしい全景も楽しめます。
大司教館は、カークウォールのバス停から歩いて 3 分です。教館は 4 月から 9 月まで開館しています。入館は有料です。オークニー エクスプローラー パスでも入館できます。司教宮殿の塔から、周辺地域の素晴らしい景色を満喫しましょう。