第一次世界大戦前のヨーロッパの栄華が目に浮かぶようなファベルジェ美術館。ファベルジェは史上最も有名な宝石商の 1 人です。ここにはその芸術的な作品の数々が展示されています。熱心な愛好家の膨大な私有コレクションを収蔵。ファベルジェが制作した小物やアクセサリー、精巧な装飾品などが見られます。上流階級用に宝石や金銀をふんだんに使用して制作された宝飾品を存分に鑑賞しましょう。
カール ファベルジェは、19 世紀後半から 20 世紀初頭にかけて、ヨーロッパの上流階級向けに優美な装飾品を作っていたことで知られる宝石職人。ファベルジェの作品で最も有名なのは、ロシア皇帝のために作られたインペリアル エッグですが、他にも 700 以上もの作品が展示されています。ファベルジェの作品ばかりを収めた、世界でも数少ない専門美術館です。
ロシア皇帝ニコライ 2 世の皇后、アレクサンドラのために作られたインペリアル イースター エッグは、ため息が出るほどの美しさ。深いブルーの球体に、星を表すダイアモンドがちりばめられ、周囲にはダイヤルのようなプレート状の金の輪がはめ込まれており、まるで地球儀のよう。雲の形の水晶の土台が、この球体を支えています。
ファベルジェと言えばインペリアル エッグを連想させますが、ファベルジェ工房では他にも数多くの作品が作られました。この美術館でも数百の展示品を見ることができます。たとえば、ウサギの形の銀製のワイン デキャンタ、ダイアモンドをちりばめた金のブローチ、繊細なボタンなど。美しいシガレット ケースのコレクションも見逃せません。
メモやスケッチからは、ファベルジェの生涯や作品を知ることができます。館内には、カルティエやボーリンといった著名なジュエラーの作品も展示。これらの展示から、第一次世界大戦前のヨーロッパの宝飾品の歴史をたどることができます。
ファベルジェ美術館は、バーデン バーデンの中心部、カラカラ浴場から歩いて数分の場所にあります。周辺の通り沿いで、メーター式の駐車スペースが利用可能。クリスマスの期間を除き毎日開館しています。大人は入館料が必要ですが、12 歳未満の子供は無料です。