イギリスを代表する作家ウィリアム ワーズワースが過ごしたダヴ コテージ。湖水地方から受けたインスピレーションを作品に反映していたワーズワースは、1799 年から 8 年間、妹のドロシーと一緒にこの家で生活していました。2 階建ての家には 8 室の部屋があり、当時の様子を垣間見ることができます。
ワーズワースと妹が水仙に出合った時の様子が描かれた有名な作品、『水仙 (I Wandered Lonely as a Cloud)』は、絶対に読んでおきたい作品です。数年後、ワーズワースはマリーと結婚し、3 人の子供に恵まれました。
ダヴ コテージにはワーズワースが生活していた当時の家具やインテリアが残され、何百年も前の雰囲気を今も体験することができます。湖水地方で当時一般的だった羽目板の壁や暖炉、スレートの床をチェックしてみましょう。ワーズワースに関する展示や、テーマ別の展示もお見逃しなく。
かつて野菜や花が育てられていた庭園では、静かなひとときを過ごすことができます。湖水地方での当時の暮らしぶりについて思いを馳せてみましょう。すぐ隣にはワーズワース ミュージアムがあり、手紙、詩、所有物、ドロシーの『グラスミア日記』が展示されています。ワーズワースをはじめとした作家の作品を 65,000 点所蔵するジャーウッド センターは、研究目的の場合にアクセスできます。
ワーズワースの後にダヴ コテージに移り住んだのは、18 世紀の随筆家トマス ド クインシーでした。アヘン中毒の体験を綴った作品で知られるド クインシーについても学んでみましょう。
ワーズワースが移り住む前からあったダヴ コテージは、1600 年代初頭に建てられ、建設当時は「Dove and Olive Branch」という宿泊施設でした。
入場は有料ですが、子供割引と家族割引があります。料金にはガイド付きツアーが含まれ、営業時間は朝から夕方までです。冬期は休業しているのでご注意ください。
グラスミアにあるダヴ コテージは、アンブルサイド中心部から北西に 6.5 km ほどの場所に位置しています。ロゼイ川の 2 つの支流を渡り、11 分ほど進んだ場所にあります。アンブルサイド中心部からコテージ行きのバスが運行しています。