アルハフェリア宮殿は 11 世紀、イスラム教の支配者のために建てられました。宮殿はその長い歴史の中で、キリスト教のアラゴン国王やスペインのカトリック両王の住居になったこともあります。今日では、地域の議会本部として使用されています。
堀に架かる橋を渡りながら、歴史ある丸い塔を鑑賞しましょう。そして、正面玄関を入ると、パティオ デ サン マルティンに出ます。その周囲にはさまざまな様式の建物が。初期ムーア様式の宮殿にある出入口や、議会があるビルのメイン ファサード、ムデハル様式のサン マルティン礼拝堂などが見どころです。また、現在「トルバドゥール タワー」と呼ばれている長方形の塔は、ジュゼッペ ヴェルディの「イル トロヴァトーレ」にも出てきます。
14 世紀の教会へ入りましょう。アラゴン王国の紋章があしらわれた木製のシーリング ローズが見事です。モスクでは、手の込んだ漆喰仕上げの装飾が見どころです。カトリック両王の宮殿の審議室では、美しく彩色された天井を鑑賞しましょう。そこにはフェルディナンドとイザベラ (カトリック両王) の紋章と処世訓を見つけることができます。2 人は 1469 年に結婚し、それが現代スペインの誕生につながりました。
「失われた通路の部屋」の天井も魅力的です。上の廊下を歩いて謁見室へ。金メッキや彩色をほどこした、凹みのある木製天井が見事です。
宮殿はスペイン広場から北西に約 2 km のところにあります。複数のバス路線が通っており、近くにバス停があるので便利です。自動車で来る場合は、近くのメーター式駐車場が利用できます。
アルハフェリア宮殿は、議会が開催される木曜日終日と金曜日の午前中以外、毎日入ることができます。ただし、1 月、7 月、8 月は議会がないため、この限りではありません。入場料が必要ですが、お年寄りと学生には割引があります。そして、12 歳までのお子様は無料です。また、日曜日には誰でも無料で入れます。英語のガイド ツアーが行われているので、参加してみると良いでしょう。詳しくは、アラゴン州議会の公式ウェブサイトをご覧ください。