投稿者 : シドー、投稿日 2015 年 8月28日

ベストシーズンで選ぶ カナダの紅葉スポット

日本の紅葉もすばらしいけれど、壮大なスケールで紅葉を見てみたい! そんな旅行者を満足させてくれるのが、カナダの秋景色です。カナダの国旗がメープルリーフ(カエデの葉)であることからもわかるとおり、カナダは紅葉の名所です。

赤や黄色に美しく染まる大パノラマは、実際に足を運んで見る価値のある絶景。一番きれいな時期に見られるよう、メープル街道やローレンシャン高原をはじめとした名所の紅葉時期を確認しましょう!

見頃時期:10月上旬 「メープル街道」と「ローレンシャン高原」

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photo by: Martin Cathrae

例年9月の終わりから10月中旬までが紅葉の見ごろとなる、ケベック州。年によっては、10月の下旬までしっかりと葉が残っていることもあります。紅葉の盛りはやや短いものの、ケベック州にはかの有名な「メープル街道」と「ローレンシャン高原」があるため、秋旅にピッタリです。

電車の旅を楽しむメープル街道

ケベック州のケベックシティからモントリオール、さらにオンタリオ州のトロントナイアガラまで続くエリアは、日本で通称「メープル街道」と呼ばれる紅葉のメッカ。カエデ(赤、橙)はもちろん、カバやブナ(黄)といった落葉樹に彩られた秋色の世界が、見渡す限り延々と広がっています。

また、街道が都市と都市をつないでいるため、比較的移動しやすいという点もうれしいポイント。都市部から街道までレンタカーで巡る自由な旅もよいでしょう。

さらに、少しユニークな経験をしたい方には、鉄道での都市周遊をおすすめします。例えば、トロントからモントリオールまでなら片道5~7時間程度。席のグレードにこだわらなければ、5,000~7,000円ほどで片道切符が手に入ります。ただでさえ美しい景色を列車から眺めるのは、また格別。日常を忘れてカナダの大自然に浸る電車の旅は、きっと特別な思い出となるでしょう。

冒険心を満たしてくれるローレンシャン高原

絶え間なく紅葉が楽しめるメープル街道ですが、なかでもひときわ見応えのあるエリアがあります。それが、ローレンシャン高原です。自然が豊かな地域のため車以外での移動はやや不便ですが、レンタカーを借りて冒険したい!という方にはもってこい。紅葉のなかでアウトドアを楽しむために、地元のカナダ人もたくさん集まってきます。

そんなローレンシャン高原で、紅葉の時期におすすめのアクティビティは、なんといってもサイクリング!昔の鉄道を利用して作られた自転車専用道路は、傾斜がゆるく初心者でも安心です。豊かな森と湖、川にかかる小さな橋、紅葉で魅力を増した絵はがきのような景色に何度も出合えます。また、景色を楽しむだけでなく、自転車で「モン・トランブラン」の露天風呂を目指すのも一興。オリジナルの旅を計画し、ローレンシャンを満喫してみてはいかがでしょうか。

見頃時期:9月下旬 「バンフ国立公園」、「ジャスパー国立公園」

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photo by tai_mab

カナダで最も早く紅葉が始まるのは、東部に位置するプリンス・エドワード・アイランド州。そこから西へ西へと紅葉の波が広がっていきます。ただし、ロッキー山脈は別なので要注意。カナダの西側にもかかわらず、比較的早い9月の下旬から見ごろを迎えます。

カナディアンロッキーを凌ぐ人気の旅行先といえば、アルバータ州にある「バンフ国立公園」や「ジャスパー国立公園」。この地域は、葉が黄色に変わるポプラの木が多いことが特徴です。カナダの大自然を代表する山と湖に加え、秋だけは黄金と深い緑の壮大なコントラストを見ることができます。

見頃時期:10月下旬 「アルゴンキン州立公園」

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photo by: Mac Armstrong

10月の終わりにメープル街道を見にいきたいけど、メープルリーフは散ってしまっているかも……。そんな心配をされている方は、オンタリオ州の「アルゴンキン州立公園」へ! メープル街道の西端にあたるこの公園は、例年10月の終わりまでがナラの木を中心とした紅葉シーズンとなっています。

また、例年11月に入っても唯一葉が落ちずに残っているのが、カナダの西端、ブリティッシュ・コロンビア州です。この時期にバンクーバー旅行へ出かけて、思いがけず紅葉が見られたらラッキーですね。

カナダの紅葉を満喫するのに、最も適した季節は10月上旬。できることなら、その時期を逃さないのが一番ですが、多少前後してもきれいな紅葉が見られる場所はたくさんあります。旅行中にやりたいことや見たいものを考えて、ベストな行き先を選んでくださいね。