人類の起源から世界最大の臭い花!? 通好みの、マレーシアの世界遺産
国土の60パーセントを覆い尽くす熱帯雨林、東南アジアの最高峰に世界最長の洞窟。ネイチャーワールド、マレーシアの魅力は大自然だけにとどまらず、多彩です。
神秘の光景の宝庫ボルネオ島から、マレー半島で人類の痕跡をたどり、マラッカ海峡のエキゾチック・シティを訪れるマレーシアの世界遺産を堪能ください。
世にも奇妙な楽園!? ボルネオ島のキナバル自然公園、グヌン・ムル国立公園
キナバル自然公園

ボルネオ島サバ州北部にヒマラヤからニューギニアの間で最も高い標高4,095メートルのキナバル山がそびえています。「キナバル自然公園」は、東南アジア最高峰であるキナバル山を含む山域の保護を目的とした国立公園。高度差により極めて珍しい植物群が自生しています。
麓の熱帯雨林には、丸く膨らんだ袋をもつ食虫植物の「ウツボカズラ」や、直径1メートルの世界最大、茎も葉もない花で悪臭を放つ「ラフレシア」など奇妙なものも。富士山より高い山ですが自然散策用のハイキングコースが整備されており植物相や地形の変化に富んだ素晴らしい風景が楽しめ、上級者はガイドと共に山頂を目指すこともできます。
グヌンムル国立公園

500万年前に生まれた標高2,377メートルのムル山は、熱帯の激しい雨によって大地が浸食されてできたカルスト地形のため、世界で最も洞窟の多い山と言われています。ムル山の山域の保護を目的とした国立公園「グヌンムル国立公園」が自然遺産に登録されています。
周辺のジャングルには75種類の哺乳類、281種類の蝶、262種類の野鳥などが生息しています。巨大洞窟の中の住人は、コウモリやツバメたち。夕暮れに数百万のコウモリの大群が一斉に洞窟から飛び立つ光景は迫力満点です。洞窟探検と共に、神秘的なグヌンムル観光のハイライトになっています。
人類のはじまりを見に行く、レンゴン渓谷の考古遺跡
マレー半島の「レンゴン渓谷」に残る考古遺跡は、183万年前から1,700年前にかけての石器加工場と洞窟群です。 旧石器時代から新石器および青銅器時代にいたるまでの保存状態が非常に良い考古遺物が出土しています。1万年以上前のペラ人の完全な骨格も発見されています。ここはアフリカ大陸以外で最古の人類の痕跡であり、人類が定住したことを証明する貴重な遺跡です。
異文化が手をつなぐ古都、マラッカ海峡のマラッカとジョージタウン

南シナ海とインド洋をつなぎ、東西貿易と文化交流の重要なルートだった「マラッカ海峡」。 海峡とともに発展した二つの交易都市「マラッカ」とペナン島の「ジョージタウン」が世界遺産に登録されています。
1400年頃にマラッカ王国の港であったマラッカは、多くの船が寄港し外国の商人たちが集い繁栄していました。しかし、15世紀以降、その地理的な利便性と富を求めたポルトガル、オランダ、英国などに占領されてしまいます。マラッカ王国時代の名残と異文化が交わる独特の街並みが印象的。ポルトガル統治時代の「サンチャゴ砦」、オランダ統治時代の「オランダ広場」や「キリスト教会」などが支配の歴史を物語ります。
海峡の北に浮かぶペナン島も古くからインド、アラブ方面や中国方面からの商人が利用する貿易港でした。1786年、ペナン島はイギリス東インド会社の拠点になります。イギリスの貿易商フランシス・ライトによりプリンス・オブ・ウェールズ島に改称され、最初につくった街をジョージ3世にちなんでジョージタウンと名付けました。世界遺産になっている旧市街には、イギリスが建てた豪華な西洋建築のほか中国系やインド系の移民が築いた趣ある寺院やモスクなどが並んでいます。
マレーシアの世界遺産一覧
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- グヌンムル国立公園
- キナバル自然公園(コタキナバル)
- レンゴン渓谷
- マラッカ海峡(ジョージタウン)
- マラッカ海峡(マラッカ)
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