ミラノで大流行!夜はパブに出かけてアペリティーボを楽しもう!
友達との待ち合わせ前や仕事帰りなど、ちょっとした空き時間に楽しめるハッピーアワー。最近は日本でも一般的になりましたが、もともとは欧米諸国で始まった習慣で、現地のパブに行くと、早い時間からビールやカクテルを傾けている人の姿が見られます。
イタリア語ではアペリティーボ(Aperitivo)と呼ばれるこの習慣。語源はフランス語のアペリティフ(Apéritif)で、もともとは夕食前に食前酒を楽しむというものです。少量のアルコールはお腹を空かせる効果があると言われており、夕食をより美味しく食べるためにワインやカクテルなどを飲んだというわけです。
パブではこの習慣を利用してお客さんを呼び込むため、早い時間帯の飲み物を割引する、お得なサービスを行っているお店も少なくありません。時間帯はお店によって異なりますが、一般的には18:00頃から開始し、それほど遅くない時間、21:00頃には終了となるケースが多いようです。
美味しいディナーのためにお腹を空かせよう……のはずが?
photo* by Herb Neufeld
このように欧米諸国では一般的な習慣として定着している感のあるハッピー・アワーですが、イタリア・ミラノでは独自の進化を遂げたステキな習慣として定着していることをご存知でしょうか。そのサービスとは、ドリンクを頼んだら軽食がついてくるというもの。アペリティーボができるパブには、大抵ブッフェ形式のカウンターが備えられていて、8〜10ユーロ程度のドリンクを注文すると、そこから好きなものを取って食べることができるのです。
「軽食」とあっさり表現しましたが、その内容は目を見張るほど豪華。パスタやサンドイッチ、パエリア、ピッツァなどの炭水化物系はもちろん、お店によってはサラダ、ローストチキン、野菜のグリル、フリットなど、これはメイン料理なのでは……と思うようなものまでなんでも並びます。もちろん、ティラミスやフルーツなどのスイーツも充実。これらをブッフェ形式で好きなだけ取り、ドリンクと一緒に楽しむのがミラノ流アペリティーボです。
もちろん、取りにいくのは何回でも自由。2回もおかわりすれば食べ盛りの男子でもお腹はいっぱいになってしまいます。そのため、食にどん欲なイタリア人でもアペリティーボのあとは夕食を食べない人も少なくないとか。
そういえば、何のために食前酒を飲むんだっけ?という声も聞こえてきそうですが、お得であるなら文句を言わないのもイタリア流。特にお腹を空かせた若者には人気のシステムで、週末ともなると、どのパブも満席になるほどのにぎわいを見せています。
ミラノのアペリティーボ、迷ったらどこに行く?
アペリティーボはミラノのパブやバールであればどこでも楽しめますが、せっかく行くならお店はしっかり吟味したいもの。ミラノ旅行するなら行ってみたい、特別感のあるお店を選んでみました。
ブルガリ ホテルズ&リゾーツ
ちょっとしたセレブ気分を味わいたいなら、イタリアを代表するハイブランド、ブルガリ ホテル ミラノのアペリティーボがおすすめ。こちらのアペリティーボはビュッフェ形式ではなく、カメリエーレ(男性の給仕)が直接座席まで料理を運んでくれます。もちろん、宿泊客でなくても利用は可能。簡単ですがドレスコードがあるので、短パンやサンダルなどの軽装は避けたほうがいいでしょう。
ブルガリ ホテルズ&リゾーツ(Bulgari Hotels & Resorts Milano)
住所:Via Privata Fratelli Gabba 7/b Milano
電話番号:(+39) 02-8058051
営業時間:12:30〜14:30、19:30〜23:00
アペリティーボ 18:00 ~21:00
ペック・イタリアンバール
お土産に使える高級食材店としても有名なペック(Peck)のバールでもアペリティーボを楽しむことができます。イタリア国内のさまざまな地域から厳選された食材を集めるお店だけに、用意されるおつまみの味はハイクオリティ。ミラノに住む日本人駐在員にもファンの多いお店です。
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[one_half_last]ペック・イタリアンバール(Peck Italian Bar)
住所:Via Cesare Cantù, 3 Milano
電話:(+39) 02-8693017
営業時間: 8:00〜22:00[/one_half_last]
迷ったら、とりあえずスプリッツ!
photo by Luca Volpi
アペリティーボができるパブの前には「Aperitivo(アペリティーボ)」もしくは「Happy Hour」と書かれた看板が立っているので、それが目印になります。テーブルの間を忙しく動き回る店員さんに人数を告げ、店内に入りましょう。
イタリアでは、アペリティーボのドリンクにあまり厳密なルールはありません。よほどちゃんとした場でない限りは、自分の好きなものを選んで問題ないでしょう。
ただ、ポピュラーなカクテルの種類が日本とは違うため、よほど知識のある人でないと最初は注文に戸惑ってしまうかも。そんなときは、とりあえずスプリッツ(Spritz)を注文してみましょう。イタリアのリキュールであるアペロールをスパークリングワインで割ったもので、すっきりした味わいと独特の苦みがクセになりそうな、アペリティーボの定番カクテルです。
また、そのほかにはプロセッコ(Prosecco)と呼ばれる辛口のスパークリングワインや、通常のワインも一般的に飲まれているアペリティーボの定番です。その時の気分に合わせて注文し、美しいミラノの街と料理を、心ゆくまで楽しみましょう!
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記事公開日 2014/12/21
最終更新日 2016/10/27
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