青く幻想的な土ボタル、どこでみるのがおすすめ?人気スポットを検証
ニュージーランドとオーストラリアに生息する土ボタル。青く輝く姿はとても幻想的で、「天空の城ラピュタ」に登場する飛行石のモデルになったといわれています。
たくさんの土ボタルが一斉に光を放つ姿は圧巻。自然の不思議を感じずにはいられません。
ニュージーランドで最も有名な土ボタル観察スポットといえば、ワイトモ・グローワーム洞窟。オーストラリアなら世界遺産スプリングブルック国立公園のなかにあるナチュラルブリッジがおすすめです。
土ボタルとはなにか?

Photo by Witomo Gloworm Caves
土ボタル(glow worm)といいますが、日本で見られる蛍の仲間ではなく、ヒカリキノコバエの幼虫です。幼虫は、それぞれ蜘蛛の巣のような罠を作り、ベトベトした粘液を 釣り糸のようにたらします。そして、洞窟に迷い込んだ小さな虫が、青い光をめがけて罠に飛び込んでくるのを待っているのです。
卵から成虫になるまで、約10か月のライフサイクルのなかで、青く光る幼虫の期間は比較的長く9か月ほど。その後さなぎになり、成虫になると3日ほどで死んでしまいます。ヒカリキノコバエの成虫には口や消化器官がなく、餌を食べることができません。次の世代を残したら、その役目は終わりです。
繊細な土ボタルは、フラッシュの光や大きな音にさらされることによって弱ってしまいます。そのため、土ボタルを観察するときのフラッシュ撮影は厳禁。はかない命を思いやる気持ちを持って、土ボタルを見てくださいね。
ニュージーランドで見る土ボタル
ワイトモ・グローワーム洞窟

Photo by Witomo Gloworm Caves
ニュージーランドで最も有名な土ボタル観察スポットは、ワイトモ・グローワーム洞窟(Waitomo Glowworm Caves)です。オークランドから車で約2時間半。オークランド発のツアーもたくさんあります。火山渓谷のあるロトルア観光と合わせたコースが人気です。
小舟に乗って土ボタルを観察するグローワーム洞窟のほか、ルアクリ洞窟、アラヌイ洞窟といった鍾乳洞もあります。また、洞窟内でウォーターラフティングやアブセイリングをするアドベンチャー系アクティビティも充実。オセアニアの土ボタル観察スポットのなかで、最も設備の整った場所といえるでしょう。
ワイトモ・グローワーム洞窟(Waitomo Glowworm Caves)
ホームページ:http://www.waitomo.com/(英語)
営業時間:9:00~17:30(夏季11月1日から3月31日まで)9:00~17:00(冬季4月1日から10月31日まで)
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オーストラリアで見る土ボタル
世界遺産スプリングブルック国立公園 ナチュラルブリッジ

Photo by Tourism and Events Queensland
オーストラリアでは、ゴールドコースト周辺が土ボタルの観察スポットとしてよく知られています。なかでも世界遺産スプリングブルック国立公園(Springbrook National Park)のなかにあるナチュラルブリッジ(Natural Bridge)という場所が人気。
ここは、風化によって自然が作り出した、橋のような形状の美しい洞窟も見どころです。ただし、人間の手が加えられていない状態なので、土ボタルが光る様子を見られるのは洞窟の中が暗くなる夜だけ。土ボタルを観察するためには、国立公園の駐車場から10分ほど暗い山道を歩く必要があるので、レンタカーで行く場合には懐中電灯を持参することをおすすめします。ゴールドコーストから車で約1時間。主要ホテルへの送迎や夕食とセットになった、日本語ガイドつきのツアーもたくさん出ています。
ナチュラルブリッジ(Natural Bridge)
住所:Nerang-Murwillumbah Road, Springbrook, QLD,4213
タンボリンマウンテン・グローワーム洞窟
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Photo by Mt Tamborine Glow Worm Caves[/one_half_last]
小さな子供やお年寄りがいるご家族には、昼間でも土ボタルの観察ができるタンボリンマウンテン・グローワーム洞窟(Mt Tamborine Glow Worm Caves)がおすすめ。ここでは、人工的に作られた洞窟の中で土ボタルを飼育しています。そのため、寒暖の影響をあまり受けずに、昼間から気軽に土ボタ ルの観察が可能。
レストランや湖もある広いワイナリーの敷地内にありますので、土ボタルの観察だけでなく、ワインテイスティングや散策を同時に楽しめるの も魅力です。

The Cedar Creek Estate Photo by Tourism and Events Queensland
ゴールドコーストから車で1時間足らず。タンボリンマウンテンは、ワイナリーのほか、ギャラリーやレストランが点在するかわいらしい観光の町。緑に癒されるドライブスポットとして人気のエリアです。
タンボリンマウンテン・グローワーム洞窟(Mt Tamborine Glow Worm Caves)
シダ―クリークエステート(The Cedar Creek Estate)内
ホームページ:http://www.glowwormcavetamborinemountain.com.au/(英語)
営業時間:10:00~16:00
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土ボタルの観察にはハイキングへ行くような準備を
ニュージーランドや、オーストラリアでしか見ることのできない土ボタル。ワイトモ・グローワーム洞窟も、ナチュラルブリッジも観光地化はされていますが、自然に近い状態で観察することになります。滑りにくい靴、雨や水に濡れても大丈夫な服装(ウィンドブレーカーなど)が必要です。また、冬場(日本の夏)には、気温がかなり下がりますので、暖かい上着を用意してください。
しっかり準備をして、土ボタルの幻想的な光を満喫しましょう!
Cover photo by Witomo Gloworm Caves
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