投稿者 : 鈴木 圭、投稿日 2017 年 3月21日

日本のピザと何が違う?イタリアに行く前に知っておきたいピッツァの楽しみかた

パスタやリゾットなどと並ぶイタリアの代表的な料理といえば、やはりピッツァを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。イタリア旅行するならぜひ味わってほしいもののひとつですが、日本でよく食べられるピザとは注文方法やメニュー、種類などが少しずつ異なっており、特に初めての人は戸惑う場合もあるようです。

日本でよく食べられるピザとは一体何が違うのでしょうか。イタリアでピッツァを楽しむために、知っておきたいことをまとめました。

イタリアに行くなら覚えておきたい!イタリア・ピッツァの流儀

基本はひとり1枚注文、シェアはしない

日本で宅配ピザを注文する時は複数人でシェアするのが一般的ですが、イタリアでは基本的にひとり1枚を注文し、シェアすることはあまりありません。日本のピザに比べて具材は少なめとはいえ、ボリュームはかなりのもの。それでもイタリアでは、自分の顔ほどもあるピッツァをひとり1枚、黙々と食べるのが一般的です。

基本的には夜に食べるもの

イタリアでは、ピッツァは夜に食べるものとされています。最近では有名観光地を中心に、昼間でもピッツァを提供する店も増えてきましたが、田舎の地方都市ではまだまだ夜しか営業していないピッツェリアも珍しくありません。旅行中に「今は昼だからピッツァは食べられないよ」なんていわれても、そういうものだと理解しておきましょう。

カットされずに提供される

日本ではピザは扇形にカットして提供されるのが一般的ですが、イタリアでは基本的にカットせずに提供され、自分たちでナイフとフォークで切り分けて食べます。私達にとってはなじみのうすい食べ方ですが、窯から出されたばかりの出来たてのピッツァはとても熱く、素手では持てないほど。ナイフとフォークを使えば熱々のまま食べることができます。

ナポリ風とローマ風、何が違う?

ナポリ風とローマ風、何が違う?

地域によってさまざまな風土や特色を持っているのがイタリアのお国柄。ピッツァだって地域によって出てくるものが違います。

ピッツアは一般的にナポリ風とローマ風に大別されています。ナポリ風は生地に厚みがあり、ふわふわもちもちとした食感が大きな特徴。それに比べてローマ風は生地が薄くクリスピーで、具材が豊富にのっているという違いがあります。その違いを称して、生地を食べるのがナポリ風、具材を食べるのがローマ風という人も。

どちらが美味しいかは……すみませんが、正直ちょっと決められません。どちらもほんとに美味しいので、イタリアに来たら両方とも食べてみることをおすすめします!

ローマ風ピッツァのおすすめ店

ピッツェリア・ダ・バッフェット(PIZZERIA da BAFFETTO)

ナヴォーナ広場から徒歩5分、ローマの下町に位置するピッツェリア。開店と同時にすぐに席が埋まってしまうほどの人気店です。持ち上げるとパリパリと崩れてしまいそうなほど薄い生地の上に、これでもかというほど具が乗せられたバッフェット(Baffetto)が名物メニュー。デザートのプリンも美味しいですよ!
住所:Via del Governo Vecchio, 114 Roma
営業時間:12:00~15:30、18:00~1:00
URL:http://www.pizzeriabaffetto.it

ナポリ風ピッツァのおすすめ店

アンティーカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレ(L’antica Pizzeria da Michele)

L'antica Pizzeria "da Michele"
photo by: L’antica Pizzeria da Michele at Napoli

L'antica Pizzeria "da Michele"
photo by: L’antica Pizzeria da Michele at Napoli

ナポリ中央駅から徒歩10分程度の距離にある老舗。メニューはマルゲリータとマリナーラの2種類しかありませんが、ランチやディナーの時間帯には店の外にまで行列ができるほどの人気店です。おすすめはやはりマルゲリータ。ナポリ風ピッツァらしいもちもちの生地と、ミルクの香りがしっかりと楽しめるモッツァレッラチーズの風味がたまりません。

L’antica Pizzeria “da Michele”
photo by: L’antica Pizzeria da Michele at Napoli

住所:Via Cesare Sersale, 1/3 Napoli
営業時間:11:00〜23:00(日曜定休日)
URL:http://www.damichele.net

これでピッツェリアでも困らない!一般的なピッツァのメニュー

これでピッツェリアでも困らない!一般的なピッツァのメニュー

ピッツァのメニューはピッツェリアによって異なり、さらに種類も多く組み合わせも複雑なため、慣れない人は少し戸惑うこともあるかもしれません。注文の目安になるよう、一般的によく見かける基本的なメニューとその具材をご紹介しましょう。

・マルゲリータ(Margherita):トマトソースの上にモッツァレッラチーズとバジルを乗せたシンプルなピッツァ。ピッツァの基本ともいえるメニューなので、迷ったらまずはこちらを注文してみて。

・マリナーラ(Marinara):トマトソースとニンニクだけでチーズを乗せないシンプルなピッツァ。オレガノが乗っている場合もあります。トマトソースとニンニクの風味が食欲をそそり、疲れていてもついつい手が伸びる美味しさです。

・ナポレターナ(Napoletana):トマトソースとモッツァレッラチーズの上にアンチョビを乗せたピッツァ。こちらもシンプルながら、アンチョビの塩気が食欲をそそります。

・クアトロ・フォルマッジ(Quattro Formaggi):「4つのチーズ」を意味するメニュー。チーズの種類は店によって異なりますが、ゴルゴンゾーラ、タレッジョ、モッツァレラ、パルミジャーノ・レジャーノの組み合わせが代表的です。

・カプリチョーザ(Capricciosa):イタリア語で「気まぐれな」という意味のピッツァ。その名の通り店長の気まぐれメニューなため、具材の種類は店によってさまざま。アーティチョークやハム、マッシュルームなどが乗っていることが多いようです。ボリューム重視の人におすすめ。

・コンタディーノ(Contadino):イタリア語で「農夫」という意味のピッツァ。こちらも店によって具材はさまざまですが、ほうれん草やアスパラなど野菜がメインになっているのが一般的。半熟卵が乗っていることもあります。

庶民の食べ物ピッツァはイタリアでも大人気!

イタリアでも庶民の食べ物として大人気のピッツァ。リストランテ(レストラン)ほど気取ることもなく、リーズナブルに楽しめるとあって、週末はどこのピッツェリアも多くの人でにぎわいます。イタリアに来たら、ぜひ本場のピッツァを楽しんでみてくださいね。

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