秋限定!イタリアだけの味覚、白トリュフを心ゆくまで楽しみたい!
イタリア旅行で最も楽しみにしているのは食事、という人も多いのではないでしょうか。
そんなグルメな人にぜひ試していただきたいのが、秋しか食べることのできない季節限定のイタリアの味覚、白トリュフ。貴重なものだけに、どこでも簡単に食べられるものではありませんが、そのおいしさはイタリア人でさえ目の色を変えるほど!
ここではイタリア旅行中に憧れの白トリュフに出会えるよう、事前に知っておきたいことをまとめてみました。
イタリアの味覚の王様、白トリュフ
photo by Michela Simoncini
世界の三大珍味のひとつとして名高いトリュフ。しかし、この「トリュフ」とは一般的には黒トリュフのことを指しています。もちろん、これも十分においしいものですが、夏トリュフと冬トリュフの2種類があり、ほぼ通年でシーズンのある黒トリュフと違って、白トリュフのシーズンは9月中旬から12月中旬ごろまで。それ以外の季節は採ることができないため、より高価なものとして珍重されています。
白トリュフは収穫後、香りや水分が急激に失われてしまいます。生の状態での賞味期限は、丁寧に保存しても10〜15日程度といわれており、こうした取り扱いの難しさも価値を高める要因になっているのだとか。
こうなってくると気になるのがそのお値段。一般的には黒トリュフの3倍程度といわれていますが、大きさや品質によっても異なるので、一概にはいえません。ただ、参考までに市場をのぞいてみると、2〜3センチくらいの小さなものでも20〜40ユーロ(2,800円~5,600円)、こぶし大の立派なものになると500〜800ユーロ(70,000円~112,000円)くらい。1ユーロ=140円で計算してみると、なんとなく値段の雰囲気がつかめそうです。
ちなみに、2007年に開かれたオークションでは、750gの白トリュフに143,000ユーロのお値段がついたこともあったとか。ということは……日本円にすると2,000万円以上! さすがにこのクラスの白トリュフを旅行中に購入することはないと思いますが、その貴重さがよーくおわかりいただけるのではないでしょうか。
白トリュフはどうやって食べる?
photo by Michela Simoncini
保存の難しさもあって、本格的な生の白トリュフをイタリア国外で食べるのは容易ではありません。ここはやっぱり、旅行中にしっかりと味わっておきたいところ。
黒トリュフは一般的にソースと合わせるなど、加熱して食べられますが、白トリュフは多くの場合、生のまま薄くスライスして食べられます。動物性油脂との相性がよいので、チーズやクリーム系のリゾット、パスタなどに乗せると絶品です。
また、半熟の目玉焼きにたっぷりと乗せて食べるのもテッパンのおいしさ。目玉焼きがメニューにあるレストランはあまりありませんが、頼めば用意してくれることもあるので、ぜひ試してみてください。ちなみに、目玉焼きはイタリア語で、ウォーボ・アル・テガーメ(Uovo al tegame)といいます。
また、レストランなどで白トリュフを注文する場合、あらかじめ料理の上に乗せた状態で運ばれてくる場合と、テーブルでカメリエーレ(ウェイター)が削ってくれる場合とがあります。前者の場合は心配ありませんが、後者の場合、削る前と後の重さを量ってグラム売りで料金が決まるというシステム。
「もっと乗せる?」というウェイターの声に、思わずうんうんとうなずきそうになりますが、必要のない場合はしっかりとお断りしたほうが賢明です。
ミラノ市内で白トリュフが食べられるレストラン
リストランテ・ピアッツァ・レプブリッカ(RISTORANTE PIAZZA REPUBBLICA)
住所:Via Aldo Manuzio, 11 angolo Finocchiaro Aprile Milano
営業時間:12:00〜15:00、19:00〜23:00(土〜日曜はディナー営業のみ、要予約)
電話番号:(+39) 02-62695105
※白トリュフがあるかどうかは仕入れの状況にもよるので、予約の際に確認することをおすすめします。
お土産なら瓶詰めがおすすめ!
こんなにおいしい白トリュフ。できることなら日本にお土産に持ち帰りたいと思う人も多いかもしれません。
実は生のトリュフは、野菜や肉と違って法律上(検疫上)日本に持ち込むことが可能です(土はしっかりと落とす必要があります)。ただ、かなり高価なうえ、保存も難しいもの。旅行中ずっと冷蔵保存できるような環境でもない限り、日本に帰るころには水分が抜けてスカスカに……なんて悲劇も起きかねません。そのため、イタリア旅行のお土産には、ソースなどになった瓶詰めのものを選ぶことをおすすめします。これでも十分に、よい香りを楽しむことができますよ!
イタリアでは食材の王様ともいわれる白トリュフ。シーズンが短く、どこでも食べられるわけではないため、決してハードルは低くありませんが、それだけに出会えたときの感動もひとしおです。食べ物のためなら多少の障害はものともしないグルメな皆さん、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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Cover photo by ALEXALA
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