投稿者 : 鈴木 圭、投稿日 2015 年 3月10日

カルボナーラは定番グルメ!?ローマ旅行中に食べたい食事3選!

街のいたるところに古代ローマ時代の遺跡が並ぶ、永遠の都ローマ。その見どころは、コロッセオフォロ・ロマーナなどの遺跡に始まり、サン・ピエトロ大聖堂などの教会、ナヴォーナ広場のように街の景観の一部となっているものまであり、挙げればきりがありません。

もちろん、こうした観光地はローマへ旅行するならマストで訪れておきたい場所。でも、せっかく行くなら、イタリア料理もしっかりと楽しみたいところではないでしょうか。
ローマはとかく古代遺跡が注目されがちですが、この街ならではの名物料理がたくさんあります。今回はその中でも、絶対食べておきたい3つの料理をご紹介しましょう!

ド定番、カルボナーラは外せない

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Photo by Martin Krolikowski

日本でも「超」がつくほどポピュラーなパスタ料理、カルボナーラ(Carbonara)。実は、ローマが発祥の地ということをご存知でしょうか。とろとろになった卵とチーズの味わいが人気で、ローマでもほとんどのレストランで食べることができます。
「日本でも食べられるから」と、敬遠されることもあるカルボナーラですが、実はこれこそが本場ローマで食べてほしい料理のひとつ。その理由には、レシピや材料が日本のものとは大きく異なることが挙げられます。

日本で食べるカルボナーラのレシピには、クリーミーに仕上げるために生クリームや牛乳を入れることがありますが、食にうるさいイタリア人にそんなことを知られたら、激怒されてしまうかも。本場のローマでは、生クリームや牛乳が使われることはまずありません。パスタをアル・デンテに茹で上げたら、ペコリーノ・ロマーノ(羊のミルクで作られたチーズ)をすりおろし、そこに卵黄と炒めたパンチェッタ(生ベーコン)を絡めるだけ。パスタの余熱でチーズと卵黄がとろけて、これだけで十分にクリーミーな味わいになるのです。
生クリームや牛乳が入らないぶん濃厚で、塩気が少し強いのが特徴。パスタにねっとりと絡み付く卵とチーズの味わいは、クセになってしまうこと請け合いです。

手づかみで食べたい!アバッキオ・アッラ・スコッタディート

次にご紹介したいのはアバッキオ・アッラ・スコッタディート(Abbacchio alla Scottadito)。舌を噛んでしまいそうな長い名前ですが、ざっくり言ってしまうと「骨付き子羊のロースト」といったところ。アバッキオとはローマ方言で「子羊」のこと。スコッタディートは「焼けた指」を意味する言葉です。羊と聞くと臭みが気になる人もいるかもしれませんが、このアバッキオ・アッラ・スコッタディートは臭みがほとんどないのが特徴。シンプルな味付けでローストされたお肉はとてもジューシーで、好きな人にはたまらない一品といえるでしょう。

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photo by Krista

レストランではもちろんフォークとナイフが出てきますが、骨付きのお肉は食べにくく、直接骨を手で持ってかぶりつく人も少なくありません。熱々にローストされたお肉を手でつかむことから、食べる人の指が「焼けてしまう」というのが料理名の由来だとか。
なんともユニークな名前のこの料理、食べる時はぜひローマの流儀にしたがって、手づかみに挑戦してみてください!

ローマならではのファーストフード、ポルケッタ

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photo by Pedro Angelini

「観光に忙しくて時間が取れない、でもローマならではの料理が食べたい!」そんな時に試してみたいのが、豚の丸焼き料理であるポルケッタ(Porchetta)です。これは、骨を抜いた豚一頭をそのまま塩漬けにして、お腹にニンニクやローズマリー、フェンネルなどのハーブを馴染ませ、じっくりと時間をかけて丸焼きにするというもの。
手間も時間もかかる料理のため、レストランで提供されることはほとんどなく、専門店で食べたり、お惣菜屋さんで購入したりします。もともとは近郊の小さな町、アリッチャの名物ですが、ローマでも定番の料理として親しまれています。

「時間が取れないときにおすすめ」の理由は、その食べ方にあります。ポルケッタは焼きたてを食べるのではなく、冷ましたものをスライスしてパニーノ(サンドイッチ)の具にするのが一般的。レタスもチーズも何もなく、ただ固いパンにポルケッタが挟まれているだけなのです。
思わず「これだけ?」と言ってしまいそうになりますが、これこそが正統派の食べ方。固いパンをかじってみると、ポルケッタの塩気と旨味がパンの隙間からじわっとあふれてきて、なんとも言えないしみじみとした味。片手にもって食べ歩きできるので、観光のおやつや、時間のないときのお昼に最適です。

また、専門店の中にはお皿にのせて、パンと一緒に提供しているお店もあります。お皿といっても、ほとんどの場合は陶器のお皿ではなく、紙皿か紙ナプキンの上に盛って出されるという、なんともカジュアルなたたずまい。時間がない時でも気取らずさっと食べられる、ローマのファーストフードとも言うべき存在なのです。

素材の味を活かしたシンプルな料理

ローマは地理的に山も海も近く豊かな食材が採れるため、素材の味を活かしたシンプルで素朴な味付けの料理が多いのが特徴です。古代遺跡や教会など、街中に見どころがあふれているため、滞在中はいくら時間があっても足りないのがローマ観光の悩みどころ。でも、せっかく訪れるのなら食事の時間も確保して、ローマならではの名物料理を楽しんでください!

 

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