投稿者 : 鈴木 圭、投稿日 2017 年 5月18日

イタリアの治安ってどうなの? 旅行前に知っておきたい注意事項

海外旅行はとても楽しみだけれど、頭の片隅で気になるのは治安情報。日本は世界的にみても治安のいい国とされているだけに、海外に出てしまうと思わぬトラブルに巻き込まれてしまうのではと不安になる方も多いのではないでしょうか。イタリアを旅行するうえで、知っておきたい治安情報と注意事項をご紹介しましょう。

そもそも、イタリアの治安は悪いの?

そもそも、イタリアの治安は悪いの?

スリやひったくり、ぼったくりなどが多いと思われがちなイタリア。実際のところ、イタリアの治安ってどうなのでしょうか?

その国や街が安全かどうかは、実のところ旅のスタイルやその人の感じ方によっても大きく左右されてしまうため、一概には言えない部分もあります。ただ、私個人の意見としては日本ほど安全とは言えないにせよ、特に治安が悪い国でもないというのが率直なところです。

街歩きをしていても身の危険を感じることはほとんどなく、トラムやバスが頻繁に運行している時間帯なら夜も出歩いて問題ありません(都市や区域にもよりますが、だいたい夜10〜12時くらいまでです)。

もちろん、日本とは安全に関する常識も異なるため、いくつか気をつけておくべきポイントはあります。ただ、イタリアは強盗や誘拐など、命に関わるような重犯罪に旅行者が出くわすことはほぼないと言っていいでしょう。基本的にはスリやひったくりといった軽犯罪ばかりなので、手口さえ知っておけば自身の身を守ることはそんなに難しいことではありません。

自分の身を守るために、主な犯行の手口を知っておこう

自分の身を守るために、主な犯行の手口を知っておこう

イタリア旅行を楽しむうえでは、どのようなことに気をつけておく必要があるのでしょうか。旅行者を狙った犯罪のうち、イタリアでよく見かけるものとその手口をご紹介しましょう。

スリ

【手口】地下鉄やバスなどに乗っている時に狙われることが多く、観光客がよく利用する路線(ローマ地下鉄A線のテルミニ駅〜スパーニャ駅間など)では特に注意が必要です。

また、複数のグループで行われることも少なくなく、一人が体を押し付けたり話しかけたりして気を引いている間に、もうひとりがさっと財布を抜き取るという手口もあります。

【対策】財布などの貴重品はファスナーのあるカバンに入れる、電車やバスに乗る際はリュックや鞄を体の正面に回して持つなど基本的な対策はもちろん、犯人を近づけない、怪しい人物からは遠ざかるなどの対策も重要です。特に、それほど混んでいない地下鉄やバスの中で不自然に近くに寄ってくる人物には注意したほうがいいでしょう。

ひったくり

【手口】車やバイクなどで後ろからそっと近づき、バッグを奪ってそのまま逃走する手口で、人気のない路上で狙われることが多いようです。

【対策】手持ちやワンショルダーの鞄は避け、たすきがけできる鞄やリュックなど、盗まれにくい形状のものを身につけることが重要。また、定期的に後ろを振り向くなど後方に注意を向けていることをアピールするのも効果があるかもしれません。万一ひったくられた場合は無理に抵抗せず、鞄を手放してしまったほうがいいでしょう(鞄ごと引きずられ、大怪我をする可能性があります)。

ぼったくり、詐欺

【手口】ジェラートやお土産物などを購入し、金額を払う段階になって通常の何倍もの金額をふっかけられるケースがあります。

また、路上で「200ユーロでiPhoneを買わないか」などと持ちかけ、実際に商品も梱包されて手渡されるのですが、ホテルに帰って開けてみると中には何も入っていないなどの手口もあります。

【対策】どんな商品にせよ、購入前には金額を確認することが重要。ふっかけられていると感じた場合には「いらない」とはっきりと告げて絶対にお金を出さないようにしましょう。また、路上で人気商品が安く買えることもないので、おいしい話に乗らないようにすることも重要です。

ミサンガ売り

【手口】「無料でプレゼントする」と言ってミサンガを腕に巻き付け、その後料金を請求する手口。50〜100ユーロほども請求されることもあるので注意が必要です。特にローマのスペイン広場やミラノのドゥオモ広場など、観光客が多く集まるエリアに多発しています。

【対策】「いらない」とはっきりと告げ、その場を離れるのが最も効果のある対策です。間違ってものせられて腕を出したりしないようにしましょう(一瞬の間にさっと巻き付けられてしまいます)。

チップの請求

【手口】これは正確には犯罪ではありませんが、日本に比べてさまざまな人が流入するイタリアでは、チップを貰って生計を立てている人もいます。特に大都市の主要駅に多く、電車に乗る際にスーツケースを積み込んだり、電車の切符を購入するのを手伝ったりしてチップを請求するケースが多いようです。

【対策】不要な場合は断ってもいいのですが、あなたの手助けをしてくれる場合もあります。親切にされたと感じた場合は50セント〜2ユーロ程度のチップを渡してもいいでしょう。ただ、あまり高額な金額を請求されるようであれば、はっきりと「NO」を告げることが大切です。

事前に知っておけば、トラブルを避けられる

こうして旅行者を狙った手口をまとめてみると、少し物騒に感じる人もいるかもしれません。しかし、ほとんどは事前に手口を知ることで避けられる犯罪であることが分かるのではないでしょうか。トラブルに巻き込まれてしまうと、楽しい旅行が台無しになりかねません。しっかりと対策して、心置きなく旅を楽しめるようにしたいですね。

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