まるで中世の雰囲気!イタリア・ミラノの教会を楽しもう
カトリックの総本山だけあって、街中のいたるところに教会が点在するイタリア。観光地として日本にはない雰囲気が楽しめるのはもちろんですが、一つひとつを見ていくと、1500年以上の歴史を持つものや、美しい美術品が散りばめられているものなど、それぞれにユニークな特徴があり見ていて飽きません。ミラノを旅行するなら、ぜひ訪れてみてほしい5つの教会をご紹介します!
ミラノ大聖堂(ドゥオモ)
もはや説明不要なほど有名なミラノの象徴、ドゥオモ。1386年に着工し、400年以上もの時間をかけて造られた聖堂の内外には135本の尖塔や3500体にものぼる彫刻が散りばめられており、圧巻の一言。それ自体がキリスト教美術の集大成とも言うべき建築物です。
建物内部の静謐な雰囲気に浸ったり、彫刻を見てまわるのもいいですが、晴れている日には屋上に上ってみるのもおすすめ。尖塔を間近に見られるだけでなく、ミラノの街全体を見渡すことができます。
ドゥオモ(Duomo)
住所:Piazza del Duomo Milano
TEL:+39 (0)2 72023375(インフォメーション)
営業時間:8:00〜19:00
最寄り駅:地下鉄1・3号線ドゥオモ駅(Duomo)
公式サイト:http://www.duomomilano.it/
サン・マウリッツィオ教会
外観はシンプルで簡素なものの、内部には壁一面にきらびやかなフレスコ画が描かれており、そのギャップに驚かされる教会です。フレスコ画はいずれもかつての聖人たちの生涯が忍ばれる貴重なもので、その雰囲気を称して「ミラノのシスティーナ礼拝堂」と呼ばれるほど。ガイドブックでもあまり大きく取り上げられないため見逃しがちなスポットですが、実物は写真で見る以上に美しく目を奪われます。美術が好きならぜひ訪れてほしい教会です。
あまりに飾り気のない外観でそこが観光スポットとは気付かない人も多いため、訪れる際はしっかりと地図を確認しながら歩くことをおすすめします!
サン・マウリッツィオ教会(Chiesa di San Maurizio)
住所:Corso Magenta 15 Milano
TEL:+39 (0)2 2040 4175
営業時間:火〜日曜9:30〜17:30(月曜休業)
最寄り駅:地下鉄1・2号線カドルナ駅(Cadorna)
公式サイト:なし
サンタンブロージョ教会
ミラノの守護聖人であるアンブロジウス大司教を奉る教会で、献堂はなんと386年。現在の建物は9〜11世紀にかけて再建されたものですが、ミラノ最古の教会として、今も当時の雰囲気を伝えてくれています。
こちらもドゥオモなど定番の観光地に比べると訪れる人は少ないものの、赤いレンガ造りの建物が美しく、入口の回廊は厳粛な雰囲気に包まれていて、訪れるだけで背筋がぴんとのびてしまいそう。古代遺跡のような歴史を感じさせる場所が好きな人に、ぜひおすすめしたいスポットです。
サンタンブロージョ教会(Basilica di Sant’Ambrogio)
住所:Piazza Sant’Ambrogio 15 Milano
TEL:+39 (0)2 8645 0895
営業時間:月〜土曜7:30〜12:30、14:30〜19:00、日祝日7:30〜13:00、15:00〜20:00
最寄り駅:地下鉄2号線サンタンブロージョ駅(Sant’Ambrogio)
公式サイト:http://www.basilicasantambrogio.it/
サン・シンプリチャーノ教会
4世紀に創建され、ミラノではサンタンブロージョ教会に次いで2番目に古い歴史を持つ教会。建物は12世紀以降何度も改築されたため、当初の面影を残すのは正面入口の扉付近のみとなっています。
ミラノに点在する他の教会と比べると外観も内部も簡素で飾り気がなく、観光地ではない「信仰の場」としての教会の姿を見ることができるのが大きな特徴。ロンバルド派を代表する画家ベルゴニョーネによって描かれたフレスコ画「聖母マリアの戴冠」も必見です。
サン・シンプリチャーノ教会(Basilica di San Simpliciano)
住所:Piazza S.Simpliciano 7 Milano
TEL:+39 (0)2 862274
営業時間:月〜土曜7:00〜12:00、15:00〜19:00、日祝日7:30〜12:30、16:00〜19:00
最寄り駅:地下鉄2号線ランツァ駅(Lanza)
公式サイト:http://www.sansimpliciano.it/
サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会
ルネサンス期の芸術家であるドナト・ブラマンテが1482年に起工した教会。外観、内装ともにイタリアの一般的な教会といった雰囲気ですが、最大の特徴は奥の祭壇がだまし絵で描かれているということ。起工した際に十分な敷地がなかったため祭壇部分に遠近法を用いた絵を描き、まるで奥行きがあるように見せかけた教会なのです。
祭壇部分の絵は言われなければ気付かないほど精緻に描かれていますが、近づいて見てみると確かにだまし絵であることが分かるようになっています。この不思議な感覚、ぜひ現地で一度味わってみてください。
サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会(Chiesa di Santa Maria presso San Satiro)
住所:Via Torino 17/19 Milano
TEL:+39 (0)2 874683
営業時間:火〜土曜9:30〜17:30、日曜14:00〜17:30(月曜休業)
最寄り駅:地下鉄1・3号線ドゥオモ駅(Duomo)
公式サイト:なし
教会ごとのユニークな特徴を楽しんで
いかがでしたか? ドゥオモ以外はそれほど有名ではなく、ほかの観光地の影に隠れてしまうスポットも多いのですが、実際に訪れてみると歴史の重さを感じられたり、それぞれにユニークな特徴があったりと、日本ではできない体験ができるはず。ミラノを旅行する際は、ぜひ教会巡りをしてみてはいかがでしょうか。
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Milan-Hotels.d180012.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]ミラノのホテルを探す[/button][button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-Milan.d180012.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]ミラノへの航空券を探す[/button][button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Milan.d180012.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]ミラノ旅行・ツアーを検索[/button]
イタリアに関するその他の記事
北イタリアのミラノといえば、ファッションとデザインの街。イタリアの他都市と比べると洗練された雰囲気があり、通りを歩く人の装いがどこかおしゃれに見えるのも気のせいではないはず。せっかくミラノを旅行するなら、そんな最先端のモードの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
イタリアといえば、まず頭に浮かぶのはミラノやベネチア、フィレンツェ、ローマといった世界を代表する観光都市。これらの都市はもちろん素晴らしいのですが、イタリアの魅力はそれだけではありません。イタリアにはヨーロッパ屈指のリゾートエリアが点在しているんです。都市観光に1~2日をプラスして、ヨーロッパスタイルの優雅なリゾートバカンスを堪能してみてはいかがでしょう?
ミラノは、イタリア旅行の際に空の玄関口となる街。そのため日本はもちろん、世界中から多くの観光客が集まります。ただ、ミラノはローマやフィレンツェなどとは少し雰囲気が異なるため、どこを観光すればいいか迷う人も多いようです。 今回はそんな人に向けて、ミラノの定番スポットを1日で回るコースをご紹介しましょう。イタリア旅行を計画する際の参考にしてみてください。
誰もが訪れる定番の都市ではなく、少し足を伸ばして観光地ではないイタリアの空気を感じたい。そんな人には、トスカーナ州中部にあるシエナがおすすめです。 ローマやヴェネチアなどのような超有名都市ではありませんが、そのぶん観光客の姿が少なく落ち着いていて、イタリア本来の雰囲気を感じられる街です。今回はこのシエナの見どころやグルメ情報、楽しみ方などをまとめました。
トスカーナの古都シエナからローカルバスに乗って1時間とちょっと。丘陵地帯を抜けた先にはピエンツァという小さな街があります。日本での知名度はまだまだですが、世界遺産にも登録されているオルチャ渓谷の絶景に包まれ、さらにローマ法王ゆかりの地でもあることから多くの人が訪れる場所です。 大都会の喧騒をはなれ、トスカーナの田舎で一味違ったイタリアの空気を感じてみたい。ピエンツァはそんな方にぜひおすすめしたい街です。その楽しみ方や見どころなどをまとめてお伝えしましょう。