
ガイドブックに載っていない場所
地元で愛される 7 つの人気スポット
お決まりの観光コースから外れ、地元の人に愛されている場所に足を踏み入れたときに、忘れられない旅の思い出が生まれることがあります。アートを愛する人なら前衛アートギャラリー、ファッションに興味がある人ならビンテージショップ、グルメ好きなら世界各地の本物の味を楽しめるエリアなど。 どんなこだわりがある旅行者にとっても特別な休暇が過ごせる、あまり知られていないユニークな場所をご紹介します。
ポイント : 静かなサーフィンスポット、前衛アート
ゴールドコースト、カランビン (オーストラリア)
オーストラリアの日差しが眩しいゴールドコーストの人気スポットと言えば、世界的に有名なサーファーズ パラダイス ビーチですが、地元の人に人気の穴場があります。そのひとつが家族連れにおすすめのカランビン (上の写真)。ここには、どんなサーファーも楽しめる、混雑しない美しい砂浜があり、近くではカヤックや釣り、SUP もできます。
地上に目を向ければ、地元ではカランビンの活気に満ちたアートシーンが注目を集めており、郊外の工業地域には前衛アートのギャラリーやスタジオが急増しています。 ヘッドワークス コレクティブにはアーティストのハイブ ギャラリー スペースがあり、イベントスペースや展示エリアとカフェが一体化したダスト テンプルではワークショップや人物デッサンのクラスが開催されています。ブティックホテルのテサズ オン ザ ビーチに泊まれば、海に面したパノラマビューを楽しめます。
ポイント : メキシコ系アメリカ人のカルチャー
シカゴ、ピルゼン (イリノイ州)
「シティ オブ ネイバーフッド」というニックネームを持つシカゴの歴史あるピルゼン地区は、メキシコ系コミュニティの文化の中心地です。美術愛好家にとっては、16 番街の壁画や、いつでも無料のナショナル ミュージアム オブ メキシカン アートは見逃せません。その後は、地元の経営者が運営するメスティサでカラフルな民俗芸術、スリープ ウォーク チョコラテリア & カフェでバレルエイジドモカを楽しみましょう。 昼食はタコスタンドがおすすめ。5 ラバニトスは地元で特に人気です。ザ パブリッシング ハウス B&B に宿泊すれば、フルブレックファスト付きでのんびり過ごせます。
ポイント : 「インディーズ系」フードシーン
ロンドン、ペッカム (英国)
広大なグルメの街ロンドンでも、テムズ川の南に位置するペッカムは、独自の新しいフードビジネスが生まれる場所として有名です。ペッカム レベルズは、古い駐車場のビルをさまざまなジャンルのアートやイベント会場用に改装したスペースで、フードホールでは、セネガルのソウルフードを提供するリトル バオバブから、韓国の屋台料理を提供するマスタスまで、多彩な料理を味わえます。
屋上バーのフランクスは、ペッカムのフード & ドリンクシーンの先駆けとして 2009 年に開業し、ロンドンでも人気の場所になっています (5 月からの夏季のみ営業)。ペッカムの屋上バー巡りもおすすめで、ブッセー ビルディングとフォルツァ ワインには立ち寄ってみましょう。地下鉄ですぐのところには、カラフルなチャーチ ストリート ホテル バイ ベルヴィラがあります。
ポイント : 最先端のストリートスタイル
大阪、堀江 (日本)
大阪の有名なストリートファッションを求めて、多くの旅行者が訪れるアメリカ村。以前は倉庫街でしたが、今ではトレンディーな人気スポットになっています。しかし、地元のファッション系や美術系の学生が大挙して押し寄せているのは、比較的落ち着いた雰囲気の堀江界隈です。川沿いにあるコンサートホールのなんば Hatch では、地元の人が創造的なスタイルを披露しており、人を観察するのにもってこいです。
一方、オレンジ ストリートには、ストリートファッション、ビンテージウェア、普段着を扱う個人経営の店舗が建ち並んでいます (カルト的人気のレトロショップのリアルマッコイズ大阪やマスターピース フラッグシップ オオサカがおすすめ)。この地区の古い家具のショールームは徐々にデザイナーのアトリエへと生まれ変わっており、流行に敏感な人の間では、オーガニックベーカリーのウエストウッド ベーカーズが人気です。MIMARU 大阪 難波 NORTH は、あらゆる年齢層の宿泊客を歓迎しており、簡易キッチン、アーケード、二段ベッドを備えています。
ポイント : 冒険に満ちたワイルドスイミング
オーランド、ワカイバ スプリングス (フロリダ州)
自然を愛するオーランドの住民は、街の喧騒を逃れるときには、お気に入りのスイミングスポットへ直行します。浮き輪で泳ぐならロック スプリングス ラン、マナティーを見るならブルー スプリングス、スキューバダイビングをするならデ レオン スプリングスといった具合です。ただし、ワイルドスイミングの冒険を楽しむなら、澄み切った湧き水が流れるワカイバ川に勝る場所はありません。ワカイバ スプリングス州立公園のハイキングルートを歩いた後にクールダウンしたり、カヤックをしたりするのにぴったりの場所です。夜は近くのウィンター パークに建つ、プールとスパのあるジ アルフォンド インでゆったり過ごしましょう。
ポイント : 巨大なストリートアート
カンクン、エル セントロ (メキシコ)
カンクンは 1970 年代に観光地として開発が始まり、現在では北米でも屈指の人気を誇るビーチリゾート地です。多くの旅行者はソナ オテレラ地区に滞在し、そこから離れません。しかし、ダウンタウンのエル セントロに行けば地元の空気を味わえます。ストリートアートのファンにとって、エル セントロは、メキシコの有名ストリートアーティストのカラフルな壁画や作品を数多く見られる場所です。
2016 年、カンクン市は長年続くストリートアートとグラフィティアートの国際イベント、ミーティング オブ スタイルズを主催しました。同年にスペインのアーティストであるスポーク ブリロルがパンゲアシードの「シーウォール」プロジェクトに招待され、海洋保全に対する意識向上のために、ガムボールマシンに入った海の生物を描いた大規模な壁画、「ゲームオーバー」を制作しました。現在、ヤチラン通り、ウシュマル通り、ボナンパック通りが、アレウス、パオラ デルフィン、It’s a Living など、優れたメキシコ人ストリートアーティストのキャンバスになっており、通りを歩くだけでもツアーに参加しても楽しめます。1 日の終わりは、メスカル ホテルのプールサイドで過ごしましょう。
ポイント : 美食で世界旅行
モントリオール、サン タンリ (カナダ)
ここはかつて、200 年前に建設されたラシーヌ運河に面した古い労働者地区でした。それがここ 10 年ほどで世界各地の食を愛する人たちのパラダイスへと変貌を遂げ、今では街でも指折りの国際色豊かなレストランが店を構えています。
サティ ブラザーズはシンガポールの屋台料理が有名で、アーサーズはユダヤ料理、マキィズ ヤソロではアフリカ風ケベック料理を味わえます。地元の生鮮品が揃うアト ウォーター マーケットにも国際色豊かな屋台があり、ル プティ サオではベトナムの軽食やアイスコーヒーを楽しめます。夜はアパートスタイルホテルのホテル ウィリアム グレイに泊まれば、家にいるようにくつろげます。