「沼沢地帯の首都」との愛称で知られるウィズビーチは、元々は中世に港町として栄え、その後沼沢地帯を排水してからは農業の中心地として成功を収めました。ブリンクス、クレセント、ミュージアムスクエアをたどって歩けば、通り沿いにはイギリス国内でも非常に素晴らしく、保存状態の良いジョージ王朝様式の建築物が立ち並んでいます。
ジョージ王朝時代の商人のタウンハウスである、18 世紀初頭建造のペックオーバーハウスはぜひ見学しましょう。ペックオーバー家は、この家に 100 年以上も暮らしました。エレガントな内装には個人銀行での成功が反映されていますが、クエーカー教の信仰からシンプルなライフスタイルを守ったペックオーバー家の暮らしぶりも垣間見られます。家を囲む 0.8 ヘクタールの庭園を歩けば、60 種を超えるバラが植えられたローズガーデンを楽しむことができます。
イギリスの最古の博物館の一つ、ウィズビーチ アンド フェンランド博物館も忘れずにチェックしましょう。元々は 19 世紀に自然科学の博物館として設立されましたが、現在はウィズビーチと周辺地域の遺産を展示しています。チャールズ ディケンズの小説「大いなる遺産」の手書きの原稿は必見。
ロンドン以外に建てられたジョージ王朝時代の最初の醸造所の一つ、エルグッズブルアリーではツアーに参加できます。伝統的な醸造法を学んだら、この醸造所自慢の受賞暦のあるエールビールを試飲しましょう。醸造所の裏にある、リバー ネイネイ沿いの 1.6 ヘクタールの庭園を散策する時間を取っておくのもお忘れなく。湖で泳ぐゴールデンカープやゴーストカープの姿を眺めたら、庭園で樹齢数百年の美しいイチョウの木を観賞しましょう。
ウィズビーチにはその他にも、エンジェルズシアターや、イギリスの社会改革者オクタヴィア ヒルが暮らしたオクタヴィア ヒル生家博物館など、注目の観光スポットがあります。街を訪れるなら、主要なマーケットが開催される木曜日か土曜日がおすすめ。街が一層活気に包まれます。
ウィズビーチとケンブリッジシャーのその他の主要都市との間は、バスで移動できます。最寄りの鉄道駅は、22 km 離れたキングズ リンにあります。夏に訪れる場合は、毎年 7 月に行われる恒例のローズフェアをお見のがしなく。