ヴィラ カプラ デッタ ラ ロトンダはベネチアの著名な建築家アンドレーア・パッラーディオがヴィチェンツァに数多く残した傑作建築の 1 つです。ここを訪れてヴィラの対称的デザインに感嘆し、ルネサンスの偉大な芸術家によるフレスコ画を畏敬の念とともに鑑賞し、ヴィチェンツァの美しい田園風景を見晴らせる眺めを楽しみましょう。築 500 年のこのヴィラは、バチカンを引退してヴィチェンツァに戻っていた司祭パオロ・アルメリコの要請でパッラーディオが設計しました。
動物や神話の登場人物をかたどった塑像が並ぶ短い歩道を通って、ヴィラへ近づきます。正面玄関に続く階段で立ち止まり、イオニア式円柱を備えた堂々たるポーチコを見上げましょう。建物の周囲を歩くと、対称性が醸し出す風格をじっくりと堪能できます。ポーチコを守護する神々の像を探してみるのもよいでしょう。この建物の名称は、中央にあるドーム付きの円形の建物、ロトンダに由来しています。
ヴィラの内部には、興味深いアートのコレクションがあります。イタリアの画家ジョヴァンニ・バティスタ・マガンツァとアレッサンドロ・マガンツァ父子による絵画が展示されています。パオロ・アルメリコの生涯を描いたフレスコ画もあります。宗教的テーマと華美な装飾は大聖堂の内部を思わせます。
手入れの行き届いた庭園で静かな場所を見つけて、遮るもののない景観を楽しみましょう。丘、草地、森林を一望することができます。ヴィチェンツァ旧市街に立つ建物の屋根が遠くに見えることでしょう。
ヴィチェンツァのメインスクエアであり市街の中心にあるシニョーリ広場からヴィラ カプラ デッタ ラ ロトンダまでは、車で 10 分未満です。駐車台数は限られていますが、ヴィラに続く道には無料駐車スペースがあります。近隣のガソリンスタンドに駐車して、ヴィラまで 10 分ほど歩いてもよいでしょう。ヴィラの近くには公共のバス ステーションもあります。体を動かしたい気分であれば、ヴィチェンツァ中心街からヴィラまで 30 分ほどの心地よい散歩を楽しめるでしょう。
ヴィラが公開されているのは 3 ~ 11 月の火曜日から日曜日です。水曜日と日曜日だけは、ヴィラの屋内に入る際に入場料が発生します。ヴィラの敷地と屋内の見学にはそれぞれ入場料が必要です。例外的な公開時間や文化イベントのお知らせなどの詳細は、ヴィラの公式ウェブサイトで発表されます。