州立歴史博物館には、ロシアの長い歴史に関する膨大な数のコレクションが収められています。ロシアの歴史は複雑ですが、ここには、日常生活用品、武器、芸術作品などが時系列に並べられているので、とてもよく理解できます。
この博物館は、皇帝のアレクサンドル 2 世の命令で建てられたもので、最初にオープンしたのは 19 世紀の終わり。実はこの博物館、アレクサンドル 3 世とも関わりがあります。というのも、彼の戴冠式の日に博物館がオープンしたのです。そのおかげで、彼の名前は長年人々に覚えられていました。ここには、ロシアのエリートや商人が寄贈したものがたくさんあります。また、州立博物館財団や、1920 年代～1930 年代にクローズした博物館などが寄贈したものもあります。
建物の外観を見てみましょう。建築家のウラジーミル シャーウッドが造ったこの建物は、はっきりしたゴシック様式で、ロシアの復興運動の特徴がよく見られます。建物の両側には厳粛な雰囲気の塔がそれぞれ立っており、赤の広場を見据えています。
中に入ってロシアの歴史をのぞいてみましょう。石器時代の部屋では、200 万年の歴史を凝縮して分かりやすく展示しています。その時代の道具、植物、人間の頭蓋骨などもあります。先に進むと、人間の進化についての展示や、青銅器時代の武器や家庭用品などの展示が続きます。
時代ごとに展示されていますので、興味のある時代を中心に見るのも良いかもしれません。ただし、16 世紀と 17 世紀のシベリアの部屋は必見。ロシアのシベリア探検で使われた、地図や衣服、狩りの道具などが見られます。
次は、有名なリーダーであるピョートル大帝について学びましょう。ピョートル大帝は、1682 ～ 1725 年の間にロシアを統治し、ヨーロッパとの関係と軍の能力に多大な影響を与えました。この時代の軍の服装や、功績の証であるメダルなどがたくさん展示されています。
州立歴史博物館の休館日は、毎週火曜日と毎月最終月曜日です。博物館への入館には料金が必要です。最寄り駅は、地下鉄のオホトニ リャト駅です。
