セント アンドリューズ教会は、チェンナイの通りを彩る数多くの植民地時代の建造物のなかでも、そびえたつ尖塔、堂々とした円柱、豪華なドームなど、どこを見ても美しいデザインが印象的です。セント アンドリューズ教会は 1818 年にチェンナイに住むスコットランド人によって建てられ、その後もスコットランド人コミュニティの繁栄を支えました。新古典様式とジョージアン様式の建物は、ロンドンのセント マーティン イン ザ フィールズ教会がモデルです。
教会に近づくと、コリント式の円柱で支えられた柱廊玄関が目に飛び込んできます。教会に入る前に、まずは、豪華な石灰岩の化粧しっくい、複雑な彫刻、ラテン語の碑文を鑑賞しましょう。教会の背の高い鐘楼は、エグモア地区の多くの場所から見えます。
次は教会の中へ。外観ほどではないにしても、手入れの行き届いた内部も印象的です。身廊の中央に立って、青色に塗られた優美なドームを見上げてみましょう。ドームを支えているのが、円状に配置された 16 本の壮麗なコリント式の支柱です。信者席に座り、静かな安らぎのひとときを過ごしてみてください。
教会の優美なマホガニー家具や大理石の市松模様の床も見逃せません。壁を飾る彫刻や、キリスト教の重要な場面を描いた色鮮やかなステンドグラス窓も見事です。主祭壇のところまで行くと、19 世紀にイギリスで作られたパイプ オルガンを見ることができます。
この教会は、チェンナイの街の中心に近いにぎやかなエグモア地区を代表する見どころ。教会へ行くにはオートリクシャーやタクシーが便利です。列車ならチェンナイ エグモア駅下車、徒歩 2 分。近くにある州立博物館もおすすめです。芸術、考古学、歴史など多岐にわたる分野を網羅した総合博物館です。
セント アンドリューズ教会は毎日、一般開放されています。入場は無料。写真撮影も可能です。神聖な場所にふさわしい服装を心がけ、信者の方に迷惑がかからないようにしてください。毎週日曜日は、英語による礼拝があります。詳細は、教会の公式ウェブサイトをご覧ください。
