約 2,000 年にわたり、コス港は島にとって重要な役割を果たしてきました。初めは貿易港として発展し、近年ではコス島の玄関口として観光客を迎え入れています。散歩するだけでも気持ちの良い場所で、周辺の食堂では伝統的なギリシャ料理を楽しむこともできます。
桟橋沿いを歩いていると、この自然港に係留されたさまざまな船が目を楽しませます。カフェやレストランでひと息ついたら、港を見下ろすように建つコス城へ。この城塞は聖ヨハネ騎士団によって建造された要塞施設。オスマン帝国の攻撃からこの地域を守るためのものでした。遺跡の中を見て回ったら、ちょっと立ち止まってコス港とその先に広がるエーゲ海の息を飲むような眺めを堪能しましょう。敷地内には博物館もあり、この遺跡から発見された考古学的な史料が展示されています。
コス城を見学した後は、港から徒歩圏内にある他の史跡にも行ってみましょう。古代のアゴラでは神殿跡が見られます。また、ローマ時代の古い円形劇場で、石造りの観客席に座ってみるのもおすすめです。
港からは、ロードス島などドデカネス諸島への日帰りツアーもあります。トルコの海岸沿いの街に向かうフェリーも、この港から出航しています。コス島の距離の離れたビーチに行くなら、ボートをチャーターしてみましょう。
コス港は、コス島の北東海岸沿いの街、コス タウンにある主要な港。ピレウス、アテネなどの街の他、レロス島、パトモス島、ロードス島に向かうフェリー便が毎日運航しています。週に何便かはサントリーニ島やシロス島に行くフェリーもあります。トルコの街に行く便も運航していますが、なかでも人気が高い街がボドルム。美しいビーチと古城が魅力的なリゾート地です。
港近くのホテルに部屋をとれば、コス島で重い荷物を持って歩き回らずにすむでしょう。