ハバナ市内の数ある魅力的な広場の中でも、多様な建築物が見られることでは傑出しているビエハ広場。ビエハとは古いという意味です。コロニアル様式の優美な邸宅と並んで、バロック様式の宮殿やアール ヌーボー様式の建物も。このような建物の中に、カフェやクラフト ビールの醸造所、アーティストの工房やギャラリーなど、さまざまなテナントが入っています。
広場が建設されたのは 16 世紀中頃。当初はヌエバ (新しい) 広場として作られました。1800 年代に現在の名前となり、以来さまざまな用途で使用されてきました。たとえば、野外フード マーケットや闘牛場の他、独裁者フルヘンシオ バティスタによって駐車場として整備されたことも。
広場中央の優美な噴水はカララ大理石製。これは、18 世紀にジョルジョ マッサリが制作した噴水のレプリカです。オリジナルは駐車場となった際に壊されてしまいました。噴水は広場の中央にあるので、ここから周囲の多彩な建築物を一望するのもおすすめ。地元の子供たちが遊ぶ姿や、おしゃべりに興じる人々、大道芸人なども景色に彩りを添えています。
広場の南西に面して立つカサ デ ロス コンデス デ ハルコ。ここは、キューバの画家や現代のアーティストたちの展覧会場として使われています。カサ デ フアン リコ デ マタの建物を利用したフォトテカ デ キューバでは写真作品を展示。エディフィシオ ゴメス ビラのカマラ オスクラでは、ハバナの様子をリアルタイムに映し出しています。また、カサ デ ラス エルマナス カルデナスで開催されるビジュアル アーツ開発センターの企画展もおすすめです。
広場に面したカフェやレストランに座って、街並みや行き交う人々を眺めるのも楽しいものです。屋外のパティオなら、バルコニーから下をのぞきこむこともできます。ブルワリーでクラフト ビールを試したり、思わず踊り出してしまいそうなキューバ音楽のリズムに耳を傾けたりする楽しみもあります。
オールド ハバナ地区の東部に位置するビエハ広場。カテドラル広場やアルマス広場などの主要な観光名所にも歩いて 10 分ほどで行ける場所です。広場の北側を通るテニエンテ レイ通りの先にあるのは、エル カピトリオ。広場の端に行けば、エル カピトリオのドーム屋根を見ることができます。