デンマーク北岸には、大勢のデンマーク人アーティストの作品により不朽の名声が与えられました。移動する砂、樹高が低い植生、荒れ狂う海は、エドガー フンキ、ニルス ヘレディ、スヴェン ダーネルンらの作品に登場しており、グレーネン美術館では、これらの名前とアクセル リンを明らかに重点的に扱っています。リンはこの地域出身の現代海洋画家でおそらく最も高い知名度を誇るアーティストです。
アクセル リンは 1977 年にこの美術館をスカーエンの突端に開設しました。グレーネン美術館の常設展に並ぶ絵画や彫塑を鑑賞し、この機会を生かして世界最大級のリン絵画コレクションを見ていきましょう。
この美術館はユトランド最北の建物という独特な場所です。コンテンポラリー アートやグレーネン地方の息をのむような風景に興味がある場合は、この美術館は見るべきものの多い名所となります。
美術館の大規模な彫塑コレクションの間を歩き、見学ツアーは始まります。『くじら』はロシア人彫塑作家のピーター・リーヒェの手になる常設展示作品です。この美術館に展示されている彫塑作品の多くは青銅をはじめとする金属製ですが、リーヒェの作品はクリスタル ガラス製が多いのが特徴の1つです。そのほか、北欧、イタリア、ロシアの彫塑作家の作品が展示されています。館内では定期的に特別展や巡回展が開催されます。
リンの 2 種類の絵画作品コレクションを見に行きましょう。「アイス エンパイア」(氷の帝国) はデンマークよりさらに北にあるグリーンランドの氷河に着想を得た作品です。はかない絵画作品はグレーネンを取り巻く海を表現した地元の画家たちの作品に敬意を表したものです。このほか、リン作品には海の光に魅了される思いが目立ちます。
グレーネン美術館は季節ごとに開館日が変動するため、美術館の公式 Web ページで詳細を確認してからお出掛けください。入場無料です。この美術館は、スカーエンから車ですぐの場所にあり、40 号線の終わりに駐車場があります。スカーエンから海岸伝いに美術館を目指すと、徒歩 45 分程度です。