中国の北部沿岸地域で最大の都市である天津には興味深い歴史に満ちたエリアがあり、徒歩で楽に見てまわることができます。条約港だった頃の西洋風の建物や、清朝時代の見事な建築などが、ウルトラモダンな高層ビルとはっきりとした対象を作り出しています。また、広い都市公園も複数あり、春にはカラフルな彩りが弾けます。
天津での 1 日の始めに、天津煎餅を食べてみましょう。伝統的な屋台の食べ物で、卵、しょうゆ、コリアンダーをのせたクレープのような食べ物です。ウォーキングツアーに参加して、五大道、解放北路、イタリア街 (意大利風情街) などの歴史地区にあるコロニアル建築を見学してはいかがですか。
古文化街では、タイムスリップしたような感覚の中で、清朝時代の伝統的な民家の建築を見てみましょう。通りには寺や店舗のほか、アンティークや書道の作品、陶器、中国の楽器などを扱うギャラリーが見られます。
天津アイ観覧車に乗って空に近づけば、透明のカプセルから市街地の素晴らしい景観が楽しめます。この観覧車は、海河にかかる永楽橋の上に建設されており、40 km (24.8 マイル) にもわたる眺めが望めます。もっと地面の近くから観光したい場合には、曲がりくねる海河のクルーズを利用して、歴史的な大運河を見学しましょう。
明朝時代の遺産で、1960 年代の文化大革命で一部損壊してしまった鼓楼にもご注目ください。現在この鼓楼には、鐘のほかにもいくつかの歴史的な展示品が収めてあります。勝利の聖母教会とも呼ばれる望海楼教堂にも足を運びましょう。河北区にある壮観なゴシック様式の聖堂です。
天津には国際空港があり、また電車、バス、フェリーでの中国各地からのアクセスが良い立地です。新幹線も、天津と北京南駅を結んでいます。天津の公共交通機関は便利で、タクシーも多く走っています。夏は気温と湿度が高く、冬は乾燥した気候です。春は風が強い日が多いので、この地域の伝統的な凧魏 (天津凧) を揚げるのにぴったりです。