博物館は地下にあり、第一次世界大戦中に入り組んだトンネル網を建設した兵士たちの尽力を称えています。歴史的な遺物が展示されており、大戦においてアラスが果たした役割の全体像がつかめます。連合国軍の戦略において重要な拠点となったトンネル網を命がけで建設した兵士たちについて学びましょう。
博物館の入口は地上にあります。受付エリアでパンフレットを入手しておくと、博物館内を進みながら展示についてより深く理解できます。エレベーターに乗って地下へ。ここからトンネル ツアーに出発です。エレベーターはガラス張りなので、地下 20 m へと降りていく間に採石場の石灰岩の壁が見えます。
ツアーに参加すると、ガイドがいくつものトンネルを案内しながら、兵士たちの勇敢さや秘策、奇襲など胸が熱くなる逸話を次々に教えてくれます。暗いトンネルを建設し、ここに暮らした兵士たちについての展示をじっくり見て、当時を想像してください。壁面の鮮やかな手描きのアートや坑内標識からは、彼らの暮らしぶりが 100 年の時を越えて伝わってくるようです。第一次世界大戦時のヘルメット、ボトル、食料保存容器なども展示されています。
博物館の受付の側にあるギフトショップでは、本やポストカード、お土産品などを購入できます。
石灰岩の採石場は中世から地場産業の重要な拠点でした。第一次大戦中に英国軍と企業が塹壕を掘って攻撃を開始すると、この地下道には戦略的な価値も加わりました。こうした戦時下のトンネルは、何百年も前にローマ人が建設した他の塹壕とつながっています。
なぜカリエール ウェリントンと呼ばれるかというと、トンネルのこの部分を掘る作業を担当したのがニュージーランドの坑夫たちだったからです。カリエールはフランス語で轍の意味です。地下は気温が低いので、上着を忘れずに。博物館への入場は有料です。毎日開館していますが、クリスマス後の数週間は閉館期間です。
カリエール ウェリントン博物館はアラス市南部の郊外にあり、市の中心部から 2 km の距離です。博物館へは市内各所から路線バスが通っています。タクシーでは英雄広場から約 10 分です。