オルモ邸は 18 世紀後半に建てられた豪奢なネオクラシック様式の邸宅。コモ湖の南西端を見下ろす場所にあります。かつては貴族や裕福な上流人たちの邸宅でしたが、現在では貴重な芸術作品を展示したり、さまざまな文化活動を行う場所となっています。ヨーロッパの秀逸な芸術家の作品を鑑賞したら、美しいバロック時代の庭園でゆっくり散策を楽しみましょう。
邸宅は 1797 年にスイスの建築家シモン カントーニが、富豪オデスカルキ家のために建造したものです。ここに滞在した歴史的な著名人の中には、あのフランス皇帝ナポレオン ボナパルトやイタリアの英雄ジュゼッペ ガリバルディなどがいます。
瀟洒なファサードが特徴的なヴィラでは、大きな列柱が荘厳な様相を醸し出している玄関口が門扉を開いています。玄関口の上部にある神々の彫像もお見逃しなく。内部では、フレスコ画と豪華な調度品でいっぱいの小部屋を見学することができます。企画展が開催され、パブロ ピカソやジョアン ミロなどの有名な画家たちの作品が展示されます。これまでには、コモ市のアーティストによるプレゼンテーションや、ジョルジョ デ キリコなどイタリアの未来派の展覧会も行われました。
オルモ邸が誇るバロック様式の庭園も、じっくりと散策してみてください。コモ湖まで下りていくこともできます。手入れの行き届いた芝生と樹木が見事で、左右対称の設計になっています。庭園の中央には神話に出てくる海の生物と天使の彫像で飾られた噴水もあります。
コモ湖の南西岸にあるオルモ邸へは、カヴール広場から徒歩 20 分ほどです。近くには公共バスの停留所のほか、メーター制の路上パーキングもあり、そこからはすぐに庭園の入り口へ向かうことができます。カヴール広場から水辺を伝い、電池を発明したアレッサンドロ ヴォルタの博物館「ヴォルティアーノ神殿」など、その他の市内の観光名所を訪れることもできます。
邸宅と庭園は月曜日および主要な祝祭日を除き、毎日開館しています。展示を見学するには入場料が必要です。ツアーも行われています。庭園への入場は無料です。夏季には、オルモ邸の見学の後に隣接するリド ディ ヴィラ オルモ ビーチへ。2 つのプールと天然のビーチ、貸しボートなどを利用し、涼しい午後のひとときを過ごすことができます。
