8/10 (良い)
legionnaire、日本、東京都中野区
2013 年 1 月 4 日
気になった点 : スタッフとサービス
レトロ万歳
バランスの旧市街の外延部に位置する、昔ながらの佇まいを変えることのないホテルである。部屋数は確認していないが、レセプションの壁にあるキーボックスから想定すると、30よりも多いかと思う。ただ、レセプションにたえず人が居るわけではない。不在時は、入り口に掲げてある電話番号に電話をしなければならない。
部屋代を前払いし、首尾よく鍵を受け取り、部屋に入ると、昔ながらの装飾を変えていない部屋に感激する。1980年代には、まだごく普通であったけれども、いつしかなくなっていった田舎の旅籠の内装である。窓にかかるカーテン、ペンキの色、レトロ映画に即使用可能である。部屋は広めで、衣装箪笥もあり、使い勝手は良い。水周りには、便器に並んでビデも置いてある。
外への出入りには、入り口のドアロックを暗証番号で開けて通り抜けることになる。また、部屋においてあるインフォーメーションがユニーク。歯磨きセットと髭剃りとは有料2€50で分けてくれる。市街各所にて開催されるマルシェの一覧、当地方の名産案内、エコへの協力依頼、併設されているレストラン案内などがフランス語と英語とで記されている。
朝食は7時から10時まで。地上階にあるビュッフェにてと、案内がされていた。しかし、前夜に断った。
翌朝8時に出かけるべく地上階に下りると、ビュッフェは真っ暗で人の気配なし。どうして出発しようか、思案していると、壁のインターフォンから声がして、鍵をおいてドアを押せという。朝食時間に誰も起きていないホテルは初めてであった。きっと、常連客がおおいのであろう。出掛けに荷物を預けてほしい旨を頼み、指示とおりにレセプションのなかに自分で入れた。昼過ぎ、取りに戻ると案の定、鍵は閉まり電機もついていなかったが、暗証番号で扉を開け、だまって荷物を取り出した。
というわけで、普通の二つ星ホテルであるが、レトロな装い、ユニークな経営振りは楽しくなる。