雪山を登っていくとマルティアル氷河にたどり着きます。冬はチェアリフトでスキー場にアクセス可能。チェアリフトからは周囲の美しい景色が望めます。リフトより上は坂道がそれほど急ではありません。だから、初心者のトレッカーでも登れます。この氷河を訪れる人たちは、氷河そのものよりも周囲の景色を求めてやって来るという特色があります。
チェアリフトに乗って雲よりも高いところへ。ウシュアイアの街の近くに、ビーグル水道とそこに浮かぶ島々が見えます。リフトを登りきったところには、クルブ アンディアノ ウシュアイア。スキー場の施設です。そこから川沿いの遊歩道を歩き、マルティアル氷河のふもとまで行きます。
チェアリフトを使わずに下から歩いていくのも良いでしょう。約 1 時間で登れます。ふもとのカフェやウェルカム センターで軽食を調達しておくのがおすすめ。道中、ところどころにある休憩所を利用できます。
氷河の上を歩くには、適切な装備をしましょう。寒さを防ぐ服装とアイゼンが必須です。一番高いところからは、アンドラ バレーやビンシグエラ氷河の景色が望めます。ブラック ゴージを経由したルートなら、滑りやすい氷の上を歩かずに済みます。
5,600 ヘクタールの広さを誇るスキー場で、スキーやスノーボードを楽しみましょう。ベテラン スキーヤー向けに、バックカントリー スキーのコースも多数用意されています。下に広がるウシュアイアの街とビーグル水道を背景に、色とりどりの木々の葉や他の植物の写真を撮れば、会心の一枚が。
氷河の名称は19 世紀のフランスの探検家からとったもの。氷河に向かう道路は舗装されていて、冬には安全のために除雪が行われるので、1 年中通行可能です。
マルティアル氷河に向かう遊歩道はスキーリフトのところから始まります。ウシュアイアから北西に 10 km のところです。スキー場までは車やタクシーで行き、駐車場に車を停めて、氷河までの旅を始めましょう。