海外に在住しています。
在住先で池波正太郎さんの小説に出会い夫婦共々ファンになりました。
池波正太郎さんが、小説執筆の際に滞在したという山の上ホテルに、
帰国の折にぜひ宿泊したいと思い、今回その願いが叶いました。
山の上ホテルは、御茶ノ水の駅から歩いて5分、
明治大学の校舎の裏手に、ひっそりたたずむ小じんまりとしたホテルで、
いかにも昭和の高級ホテルという感じがしました。
車寄せ、ロビー、フロント、レストランのスタッフの皆さんの、
落ち着いた物静かな応対に、ホテルの格がうかがえた気がしました。
今回は、畳の上にベットが置かれた、和室ツインルームに宿泊したのですが、
まず靴を脱いでから部屋に上がるというふうになっているため、
それだけで、とてもリラックスできる感じがしました。
お部屋は明るく静かで、隅々まで掃除が行き届き、Wi-Fiも問題なく、
家具等も、レトロな雰囲気で、ベッドに寝転がって天井板を眺めていると、
子供の頃を思い出して、旅の最中にホッと気が休まりました。
サービス品、アメニティーなども、使う人のことを考慮したもので、
申し分なかったです。
あえて言わせていただければ、バスルームが少し狭い気がしたのと、
場所によって経年の劣化が見て取れたので、
コンディションの評価は普通にさせていただきましたが、
それは、それで、レトロな趣があり良かったです。
あと、ウオッシュレットをグレードアップするのと、
シャワーのヘッドをもう少し大きいものにして、
レールで高さを調節できるようなもののほうが、
私にとっては使い勝手がよかったような気がします。
朝食は和食をいただいたのですが、レストランに入って少し待つと、
焼きたての魚の切り身、マグロのお刺身までついた、
高級ランチと見まがうような、豪華なお膳が出てきました。
野菜の煮物、おしたし等、どれも上品な味付けで、とても美味しくいただきました。
テーブルの上の、一輪ざしにまで、何気ない気配りを感じました。
チェックアウトの時間が午前11時というのも、ありがたかったのですが、
今回は、用があったので早めにチェックアウトしました。
というわけで、今回は少し慌ただしい滞在となりましたが、
池波正太郎さんが、執筆の際に好んで滞在されたわけが
わかったような気がしました。
大変満足致しました。
どうもありがとうございました。
次回は、ぜひ家内と2人でゆっくりと滞在したいと思っています。