まずは、美しい田園風景や、ティー ガーデンズで受け継がれてきた南インドの紅茶の伝統を堪能しましょう。美しい自然が広がるこの地域は、手つかずの自然が残るイドゥッキ地区の西ガーツ山脈にあります。この山脈はユネスコの保護対象にもなっています。ティー ガーデンでは、このインドでも有名な茶園のガイド付き見学ツアーに参加しましょう。山頂まで登れば、きっと最高の気分を味わえるでしょう。
1700 年代後半以前、ムンナルのティー ガーデンズは、熱帯雨林が生い茂る鬱蒼とした地域でした。そして月日が経ち、1870年、スコットランドの紅茶栽培者が 588 平方キロメートルの土地を購入し、紅茶の栽培を始めました。現在では、50 の茶園があるだけでなく、カルダモン、シナモン、ナツメグといったスパイスの畑も果てしなく広がる農場となっています。
この地域をゆったりと楽しみたいなら、丘の斜面の周りを緩やかに湾曲する道をドライブしてみてください。窓から緑に囲まれた起伏のある田園風景が楽しめます。段々畑が深い谷をはるか下に向かって延びていく風景は必見です。新鮮な茶葉を木から丁寧に摘み取る作業も見ものです。
見学ツアーでは、紅茶作りの伝統を学んだり、香りの良いフルーティーな紅茶を試飲したりすることができます。中でも、200 年の歴史を誇るハリソンズ マリヤラム社とウィンダミア エステートの紅茶がおすすめです。また、カナン デバン ヒルズは、この地域に数多くのプランテーションを所有しています。ムンナルから車で 5 分の場所にある紅茶博物館には、紅茶産業の歴史を学ぶ井植で欠かせない年代物のティーメーカーが展示されています。
アウトドア好きの方は、ムンナル周辺に広がる美しい景色のハイキングコースに出掛けましょう。朝早く出発するのがおすすめです。陽ざしを浴びて、うっとりする香りの空気を吸うとすがすがしい気分に浸れること間違いなしです。高さ 2,695 m のアナイ ムディ山の頂上、チシラプラン丘、チョクラムディ山、ラクシュミ丘までトレッキングをぜひお楽しみください。象、ムササビ、シシオザル、さらにはアイベックスやニルギリ タールといった珍しい山羊の姿も見られるかもしれませんよ。
ティー ガーデンズは、ムンナルから自転車、車、徒歩で簡単に行けます。自転車をレンタルしたり、町から車の送迎を使ったりすることも可能です。ロマンティックな一夜をお過ごしいただける素敵な宿泊施設や保養所もあります。訪れるなら、雨の少ない 10 月から 4 月がおすすめです。
