ナチス党大会会場跡の文書センターで、ドイツの国家社会主義の歴史を辿りましょう (このセンターは、ドイツでは Dokumentationszentrum Reichsparteitagsgelaende (帝国党大会会場跡文書センター)、または Dokuzentrum (ドク⁻ツェントゥルム) と呼ばれています)。博物館は議事堂内に設置されています。この広大な議事堂に足を踏み入れれば、ナチス政権の強大な権力と恐怖による統治に思いを馳せずにはいられないでしょう。常設の展示の「ファシズムと恐怖政治」も必見です。現場に立ち会った方々へのインタビュー、マルチメディアによる展示、音声ガイドを通じて、ナチス党が社会と政治に及ぼした影響について学ぶことができます。
議事堂の並外れた巨大さは、ナチス独裁の強大な政治力を証明するものでもあります。議事堂グランドデザインは、完成こそしなかったものの、党の権力を見せつけることを目的としていました。思惑通り、1933 年から 1938 年までにここを訪れた人は、年間 100 万人を数えました。2001 年、この巨大に建造物に増築が行われました。議事堂の北側へ行って実際にその目で見て、これが何を意味しているのか考えてみてください。建物の北面では、ガラスと鉄でできた通路が、まるで槍が刺さって建物に穴が空いてしまったかのうように、なかを突き抜けています。その通路を通って、大規模展示スペースへ。
「ファシズムと恐怖政治」の展示を年代順に見ていきましょう。展示室は 19 部屋。それぞれで、ナチスの権力奪取の過程と、国家社会主義を広めるために用いた広報の手法を学ぶことができます。ナチスドイツにおけるニュルンベルクの役割は何だったのでしょうか。ナチスの結党、政治的な動き、そしてこの街で行われた戦後の裁判。20 世紀中盤の歴史をたどって考えてみてください。ここでは、党が関与した残虐行為の目撃者の証言ビデオ、ニュルンベルクと世界でナチスを追った映画を見ることができます。展示はナチスの戦争犯罪者を裁いたニュルンベルク裁判まで続き、ナチスが残したこの建築遺産を市がどう扱うべきかを問いかけて終わっています。
ドキュメントセンター ナチス党大会会場跡 : 「ファシズムと恐怖政治」の展示会場は、ニュルンベルクの南東にあり、毎日開館しています。博物館までは、バスか鉄道で簡単に行くことができます。博物館の教育プログラムとを特別展示を見て学ぶか、グループで英語のツアーを予約しましょう。この博物館とニュルンベルクのその他市営博物館に入場できる一日パスも、ぜひご利用ください。