旧市場広場は中央ヨーロッパで最も美しい広場のひとつに数えられ、ポーランド国内でも三本の指に入る大きさです。広場を取り囲む美しい建物を眺めたり、たくさん並ぶすてきなレストランのテラスで飲み物を楽しんだり、ストリート ミュージシャンの生演奏に聴き入ったり。
この広場は 13 世紀半ばに造られましたが、第二次世界大戦で大きな被害を受けました。広場に沿って並ぶ建物の多くは、バロック様式とルネサンス時代の建築を忠実に再現したものです。
広場の中心に建つ壮麗な市庁舎の外には、16 世紀の鞭打ちの柱が。かつては公開の屈辱と鞭打ちの場として使われていたこの柱は、今では人気の待ち合わせ場所です。市庁舎の裏にはかつての市の計量所の建物があります。ここは市内の市場に出す商品の重量を計測するために必要な器具を所蔵していました。
旧市場広場 43 番の建物は市内最古の薬局で、1564 年からこの場所で営業を続けています。旧市場広場 48 番は 16 世紀の市長の住居。市内最古のゴシック様式の地下室を備えています。
旧市場広場 50 番のゴシック様式のファサードの装飾も一見の価値ありです。酔ってこの家の窓から落ちたザクセン王アウグスト 2 世は、屋根があったために命拾いをしたという言い伝えがあります。旧市場広場 52 番の美しいルネサンス様式の建物は、狼男だと噂された商人が所有していました。
この広場を訪れるのにもっともおすすめのシーズンは、夏の露店市が色鮮やかに開催される 6 月です。気温の高い季節には、多くのバーが広場にビアガーデンを出すので、ここで一杯楽しめます。広場に面したレストランでポーランド料理を食べてみましょう。ピロシキとボルシチはぜひ試してみて。
エレガントな彫像や建物に明かりがともる夜の広場もぜひ訪れましょう。旧市場広場はヴァルタ川の西に面しています。市内のほとんどのエリアから徒歩で行ける距離です。