トラリーにあるセント ジョンズ パリッシュの中央の建物がセント ジョン ザ バプティスト教会。街の人々に心から愛されている教会には、お金では買えない興味深い美術品がたくさんあります。セント ジョンズの塔はとても高く、周囲のすべてが小さくみえるほど。尖塔の上に乗っている十字架まで 60 m もの高さがある塔は、外観が精緻な彫刻で埋め尽くされています。
教会の石細工やステンドグラスを見るために訪れる人も多く、見た人は感嘆のため息がもれます。入り口に入ってすぐのところに 2 人の天使がひざまずいています。1918 年にイタリア産大理石を切り出して造られた天使像は聖水盤を差し出しています。長い側廊は石造りのアーチと円柱が続いています。
十字架の道行の留を描いた絵画を探してみましょう。アイルランドのロマン派写実主義の画家シーン キーティングの作品です。温かみのある木製の調度のおかげで、同じような規模の他の大聖堂よりも居心地よく感じられます。美しい窓から差し込む自然光も温かく親しみのある雰囲気を醸し出しています。さらに、さまざまな彫像が教会内の壁を飾っています。たとえば入り口の上の像は 13 世紀に造られたものです。
祭壇の上には、色鮮やかなモザイクで飾られた円柱の天蓋が天井まで続いています。真正面にあるのはグレイト サンクチュアリ ウィンドウ。この窓は時間をかけて細部までじっくり見たいもの。鮮やかな色彩で、王なるキリスト、洗礼者ヨハネ、十二使徒がそれぞれの象徴とともに描かれています。
この場所には中世から教会が立っていました。現在の教会は 1861 年に建てられたものですが、同じ場所にかつて立っていた礼拝堂の聖水盤、路傍の聖母像、古い切妻などがそのまま使用されています。
トラリー中心部の観光の合間に、セント ジョン ザ バプティスト教会の中で静かに思いを巡らす時間を取りましょう。あるいは、定例ミサに参列して、アイルランドのカトリックの伝統を体験し、復元された 1909 年製のオルガンの音色に耳を傾けて。セント ジョンズ パリッシュ教会はトラリーの街の中心部にとても近く、併設の駐車場も十分な広さがあります。教会の裏には人気のバラ園があるので、散策にぴったりです。