荒れ地の丘を越えた先にあるサウススタック灯台。灯台が立つ岬突端部のたもとに波が打ち付けるさまは、まるで世界の果てのよう。歴史のあるこの建造物は、ホリー島沿岸から突き出た岩だらけの岬の上に立っています。灯台を訪れてエンジン室の中をのぞいたり、大パノラマの景色を楽しんだり、ヒナをかえしている海鳥を見たりできます。
サウススタック灯台は、アングルシー島とダブリンの間の危険な航路を通る船が座礁しないように 1809 年に設置されました。高さ 28 m の塔からの光達距離は 24 海里 (44 km)。ミック ジャガーの元妻ジェリー ホールが海の女神に扮して灯台の岩の上でポーズを取る写真がイギリスのロックバンド、ロキシーミュージックのアルバムジャケットに使われました。
灯台へ行くのは大変。ホリー島の吹きさらしの滑りやすい階段を 400 段も下らなければなりません。
灯台の中では、灯台を動かす機械を見学できます。1984 年までは灯台守がいましたが、その後、遠隔操作に切り替えられました。灯台の 200 年の歴史を紹介する展示があります。らせん階段を使って塔の上に登ると、屋外展望台からの景色に圧倒されます。
灯台を後にしたら、歩いて岬の突端にある見晴台へ。ここからも灯台の上からも、ゴツゴツした崖が続く海岸線や、湾一帯を航行する船の帆を眺めることができます。双眼鏡を持参して、ツノメドリやオオハシウミガラス、めったに見られないベニハシガラスなどの野鳥を探しましょう。
灯台は、ホリーヘッドから車で約 15 分。チケット売り場の場所に無料駐車場があり、そこから 5 分 歩くと階段状の道が始まります。ホリーヘッドからの路線バスが 1 日数便運行しています。
サウススタック灯台は 3 月下旬から 9 月まで公開されています。入場は有料。悪天候の場合は入場が制限されることがあります。歩き始める前にまずはチケット売り場でチケットを購入してください。