首里城は、沖縄の首都、那覇を一望できる丘の上に佇む、激動の歴史の舞台としてはずせない観光スポットです。ここは、約 450 年にわたって沖縄を統治した琉球王国の王族の住居として使用されました。目を見張る建築技術や当時の調度品を見学して、この城の壮大な歴史についても学びましょう。
元々この地にあった城は、14 世紀末に建設されたと言われています。その後、幾度もの戦火や火災に見舞われ、第二次世界大戦で完全に焼失。写真や記録を元に再建され、1992 年には再び一般公開されました。
門の左右に鎮座する石造りのシーサーが印象的な歓会門や、装飾が美しい奉神門など、本殿にたどり着くまでにいくつかの門をくぐります。城の中心にあるのは御庭 (うなー) です。かつてさまざまな儀式が執り行われたこの場所で、当時に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
王族の住居であった 3 階建ての正殿の、手の込んだ装飾にご注目ください。木造の建物は朱と金で塗られており、美しい彫刻が施されています。城の内部にある玉座のレプリカもご覧ください。
南殿には、琉球王国時代の写真、絵画、書が展示されていますので、こちらもお見逃しなく。北殿には、城の歴史と、この地に居住していた王たちの情報が展示されています。王が日常の執務を行っていた書院および鎖之間にも足を運びましょう。ソテツとマツが植えられた庭園でしばしひと休みするのもよいでしょう。
首里城の休館日は、7 月の第 1 水曜日と第 1 木曜日です。入場料が必要で、高校生には割引が適用されます。6 歳未満のお子様は入場無料です。
那覇市内にあり、市街地からはバスか車で楽に訪れることができます。お車でお越しの場合は、パーキングメーターのある地下駐車場をご利用ください。首里城のある首里城公園には、他にも寺院や 16 世紀の池などの歴史的名所があるため、こちらを見学する時間も取っておくと良いでしょう。