サンフランシスコ教会 (イグレシア デ サンフランシスコ) は、複数の建築様式が融合し、精巧で美しい装飾が施された優れた建築物です。教会の博物館で宗教絵画や歴史的芸術品を鑑賞することや、女子修道院の屋根を臨む鐘楼からラ パスの街並みを眺めたりすることができます。
サンフランシスコ教会が最初に建設されたのは、ラ パス創設期の 1548 年のことですが、その後、暴風雪によって倒壊してしまいました。それがバロック様式とメスティソ様式が融合した今の形に建て直されたのは、18 世紀のことです。自然の景色や、ドラゴンやガーゴイルなど神話の生きものの彫刻が飾られているので、探してみましょう。
教会の中に足を踏み入れれば、杉の木を使用した金箔 (きんぱく) の祭壇が目を引く豪華絢爛 (けんらん) な空間が広がっています。階段を使って塔にのぼれば、プラザ サンフランシスコやラ パスの街の中心地を一望するすばらしい景色を眺めることができます。
教会に隣接する女子修道院に入っているサンフランシスコ博物館にも忘れずに足を運びましょう。静かな中庭に面したアーケード付きの修道院を訪れ、優れたペルー人画家のグレゴリオ・ガマラの作品をはじめとする、17 ~ 18 世紀の宗教油絵や、年代物の衣装や聖杯、聖歌隊の楽譜などをご覧ください。毎年 5 月には博物館は「ラルガ ノッチェ デ ムゼオ」(博物館の長い夜) と呼ばれるイベントに参加します。このイベント中、市内の複数の博物館や文化施設では展覧会や舞台を無料で鑑賞することができます。
サンフランシスコ教会は、ラ パスの街の中心地に位置するプラザ サンフランシスコに建っています。徒歩または小型の乗り合いバスで行くことができます。プラザの前にはたくさんの主要系統のバスが止まるので便利です。教会のあとは、プラザのすぐ北側で開かれるランサ市場に繰り出し、新鮮な農産物を買ったり、おいしいボリビア名物のサルテーニャ (ペイストリーの一種) を食べたりするのもおすすめです。教会までは、ムリリョ広場とウィッチズ マーケットから歩いて 10 分かかりません。
教会と博物館は月曜日~土曜日まで開いていますが、教会に入れるのは午後の数時間のみです。博物館は少額の入館料が必要です。教会内部での写真撮影は禁止されています。詳細は博物館の公式ホームページをご覧ください。