列車に乗って山脈の中の街を訪れ、魅力的な教会を見学しましょう。上質の白ワインを味わうのもこの地域の楽しみです。
西には雪のかぶったアンデス山脈がそびえるサルタ州。歴史ある建造物、美しい自然、コロニアル様式の州都など、たくさんの魅力がそろっています。塩原、山を覆うジャングル、乾燥した渓谷などの変化に富んだ地形も魅力的です。
州都のサルタは、1582 年にスペイン人入植者が最初に住み着いた場所の 1 つ。渓谷や山々、公園などが美しいので、「サルタ ラ リンダ」 (麗しきサルタ) とも呼ばれています。
大きな彫像とパームツリーが目印の7 月 9 日広場周辺にサルタの観光スポットが集中しています。サルタ大聖堂のピンクの塔は必見。かつて市庁舎が入っていたカビルドや、アルタ モンターナ考古学博物館も訪れたいスポットです。この博物館には、ユーヤイヤコ火山の頂上で発見されたインカ人の 3 体のミイラが体展示されています。
雲の列車に乗り、山の中にあるラ ポルボリージャまで行きましょう。壮大な風景を見ることができます。この列車は夏の間だけ、週に 1 ~ 3 便運行しています。丸一日かかり、街に帰って来るのは夜中近くです。サン アントニオ デ ロス コブレスで降りることも可能。この小さな村には、サン アントニオ デ ロス コブレス教会があります。
南に 200 km ほど行ったところにあるのはワイン産地として有名なカファヤテ。カファヤテ広場には、美しいオレンジ色のカファヤテ教会が立っています。街の周囲にはワイナリーがあり、無料のガイド ツアーが行われているところも少なくありません。白ブドウの品種トロンテスから造られたワインの試飲もできます。おすすめのワイナリーはボデガ ラバケ。建物がコロニアル調でとても魅力的です。
この地域の気温は標高によってまちまちです。でも、全般的に温暖で、冬は乾燥していて少し寒いくらいです。標高の高いところに移動するときは高山病に気を付けましょう。コカの葉を噛むと高山病を防ぐことができると言われています。
アクセスにはマルティン ミゲル デ グエメス国際空港を利用すると良いでしょう。この空港は、州都から南西に 6 km ほどのところに位置します。ブエノス アイレスや他の都市から長距離バスに乗って行くこともできます。ブエノス アイレスからなら 20 時間ほどかかります。交通費を抑えてサルタ州を周遊するにはタクシーやバスがおすすめです。
サルタでは、優れた白ワインを味わい、広大な塩原や山の中の村を訪れましょう。