ルドルフィヌムは、プラハでも屈指のコンサート ホール。多くの芸術、建築物、クラシック音楽のそれぞれのファンに愛されています。アントニン ドヴォルザークやヴォルフガング アマデウス モーツァルトなど、誰もが知る偉大な作曲家のレパートリーが楽しめます。音楽だけでなく、建物の豪華な装飾や、現代アートの展示も見どころです。
1885 年に開館したルドルフィヌムには興味深い歴史があります。もともとコンサート ホールおよびカルチャー センターとして設計されたのですが、19 世紀初頭にはチェコスロバキアの国会として使用されるようになりました。第二次世界対戦中は、ドイツの占領を受け、行政施設として使われ、長らく不在であったチェコ フィルハーモニー管弦楽団が戻ってきたのは 1946 年のことでした。現在は芸術の中心地として、重要な役割を果たしています。
ルドルフィヌムには、チェコの著名な建築家、ヨーゼフ シュルツやヨーゼフ ジーテックによる、荘厳なネオルネサンス様式のデザインが施されています。建物正面を飾る、イオニア式円柱や手すりはぜひお見逃しなく。見上げれば、そこには世界的に著名な音楽家の像が並んでいます。セレモニー ホールやギャラリー ルームは、どれもアンティークの家具で装飾されていて、圧倒されます。
ドヴォルザーク ホールやスーク ホールで行われるコンサートにはぜひ足を運んでみてください。ドヴォルザーク、モーツァルト、ジュゼッペ ヴェルディ、リヒャルト ワーグナーなどの曲を「チェコの至宝」、チェコ フィルハーモニー管弦楽団が演奏します。素晴らしい 118 名のアンサンブルをご堪能あれ。世界的なゲスト指揮者やオペラ歌手とのコラボレーションも行われています。
ルドルフィヌムのギャラリーでは、先鋭的な現代アートの作品が展示されています。その種類は、絵画から写真、彫刻に及び、過去には、ドイツの写真家、バーバラ プロブストや、ロシアの概念芸術家、ヴィクトル ピヴォヴァロフなどに注目し、取り上げています。
プラハの旧市街の北西端にあるルドルフィヌムは、主な市内の観光スポットから徒歩あるいはトラムですぐです。また、近くのネオルネサンス様式の建物にはプラハ工芸美術館があります。カレル橋や旧市街広場へは歩いて約 5 分。
コンサートは年中開催されていますが、ルドルフィヌム ギャラリーの営業は火曜日から日曜日です。イベント スケジュール、チケットの価格、博物館の入場料などについては、ルドルフィヌムの公式ウェブサイトをご覧ください。