「ロトンダ デ ロス オンブレス イルストレス」とは「ハリスコの模範人物のロトンダ」を意味し、卓抜した活躍ぶりを示したハリスコ州出身者をたたえる記念碑です。芸術、科学、教育、政治、人権の各分野の発展を導いた人物への敬意を示しています。この記念碑を訪ね、この偉人たちとその業績について学んだり、静かな環境を堪能したりしましょう。
この記念碑は壮麗なネオクラシカル様式のデザインが素晴らしく、17 本の巨大な柱が円形の石造物を支えている様子は大変見応えがあります。円形記念碑の石材にはただ「ハリスコ ア スース イホス エスクラレシドス」(ハリスコの卓抜した息子たちに) とだけ刻まれています。この記念碑は 1952 年の建築で、当時は「ロトンダ デ オンブレス イルストレス デ ハリスコ」(ハリスコの模範となる男たちのロトンダ) と呼ばれていましたが、2000 年になって教師のイレーネ・ロブレド・ガルシアが女性で初めて栄誉を受けることになった際に改名されました。
記念碑周辺を包む厳粛かつ平和な雰囲気をご満喫ください。存命中、卓抜した活躍によってハリスコの社会を大きく変えた人々の名前を読み取っていくと、詩人エンリケ・ゴンザレス・マルティネス、パラシオ デ ゴビエルノ (政府宮殿) や孤児院兼病院のオスピシオ カバーニャスの壁画を描いた著名画家ホセ・クレメンテ・オロスコなどの名前が見られます。偉人たちの遺灰は、それぞれ個別の骨つぼに収めたうえで記念碑の中央部に安置され、床下には、フランス軍のメキシコ侵略に抗戦したラモン・コロナ将軍の遺体も横たえられています。
この記念碑がある広場は、気持ちの良い場所で、友人たちと草上のピクニックを楽しむには最適です。広場のあちこちに設置されたハリスコの模範人物 24 名の胸像を鑑賞して行ってください。夜は円形ドーム記念碑がライトアップに映え、別の趣があります。
このロトンダ デ ロス ハリシエンセス イルストレスはグアダラハラの中心市街をやや北にそれた歴史地区内にあり、路面電車のプラサ ウニヴェルシダード駅から歩くとすぐ着きます。お出掛けの際は、ついでに近くのテアトロ デゴジゃード (デゴジャード劇場) かグアダラハラ カテドラル (グアダラハラ大聖堂) も回ってみましょう。