イタリアを代表する詩人ダンテ アリギエーリの生涯や作品に関わる史料を展示した博物館です。
ダンテ博物館 (Museo Dantesco) は、ダンテの死から 600 年が過ぎた後に墓所の近くに建てられました。フランシスコ会士のダンテ センター内にある博物館は、ダンテ アリギエーリに興味がある人なら一度は訪れたい場所です。ダンテはラヴェンナの出身ではありませんが、追放された後、晩年をこの地で過ごしました。彼の生涯を物語風の展示で学べるだけでなく、至上最も美しいとされる詩を鑑賞することもできます。
博物館はダンテの墓所近く、旧フランシスコ会修道院にあります。建築家のアンブロージョ アンノーニと、ダンテの生涯に詳しいコッラド リッチの尽力により 1921 年に建設が実現しました。展示を見る前に、博物館周辺の様子も眺めてみましょう。展示はいくつかのコーナーに分かれていて、ダンテの生涯や作品のほか、当時の街の様子や時代背景も学べます。ダンテの半身像、ダンテを描いた絵画や彫刻も見逃せません。
ビデオやマルチメディアを使った対話型のプレゼンテーションなど、最新技術を駆使した展示も楽しめます。地元の研究者や大学教授によるダンテの骨にまつわる様々な見解を学ぶこともできます。展示や解説は、複数言語で提供されています。ダンテの最も有名な作品「神曲」も様々な言語で鑑賞できますが、イタリア語で朗読されるオリジナルの詩をぜひ聞いてみましょう。ロマンチックで印象的な響きを体験できます。
ダンテ博物館はラヴェンナの中心部にあり、徒歩でもアクセスしやすい場所。博物館の入口近くにバス停もあるので、バスで行くにも便利です。自動車の場合は、路上パーキングを利用できます。ダンテ博物館は、毎週月曜日とクリスマスは閉館。入館は有料ですが、14 歳以下は無料です。