イタリアのヴェネト地方にあるヴィチェンツァは歴史、文化、芸術が豊かな都市です。劇場、博物館、美術館、オペラハウスが数多くあります。ヴィチェンツァにある歴史的建造物の多くはアンドレーア・パッラーディオが設計したものです。ルネサンス期の偉大な建築家で、パラディオ式と呼ばれる設計手法を生み出した人物です。この都市をひんぱんに訪れるエリートたちに加わりましょう。ヴィチェンツァはイタリアで最も裕福な都市のひとつです。ヴィチェンツァの経済は主に織物、鋼、宝石産業で成り立っています。
この都市の歴史の中心として重要な長方形のシニョーリ広場を歩いてみましょう。数世紀前の驚異的な建築に感嘆することになるはずです。パッラディアーナ聖堂、トーレ ビサーラなどヴィチェンツァ有数の高さを誇る建築物があります。トーレ ビサーラが建てられたのは 12 世紀です。カピトニオのロッジア (意味は「長の邸宅」)は赤い柱を持つ建物で、市庁舎として使われています。パラッツォ デル モンテ ディ ピエタの巨大な建物と、その中心にあるサン ヴィンチェンツォ教会も見応えがあります。
16 世紀の建造物でパッラーディオの最後の作品、オリンピック劇場に行ってみましょう。このユネスコ世界遺産の舞台装置は世界で最も古くからあるといわれています。背景に長い通りが延びているような錯覚をもたらすことができる舞台装置です。最初に使われたのは 1585 年だといわれています。この劇場では演劇からクラシック音楽のコンサート、ジャズのショーに至るまで、幅広いパフォーマンスが楽しめます。
その近くにはパラッツォ キエリカーティがあります。白いファサード、たくさんの列柱といったルネサンス期のデザインが特徴的な 16 世紀の大邸宅です。屋根の上に並ぶ彫像を見上げてみましょう。この宮殿は最近になって美術館として使われるようになりました。
ティエネ宮殿を歩いてみましょう。建てられたのは 1500 年代で、現在は銀行の本店として使われています。柱とアーチが 2 層に分けられたファサードが見事です。
ヴィチェンツァはベネチアから西へ 59.5 km (37 マイル) の距離にある都市です。1846 年に設けられたヴィチェンツァ鉄道駅はミラノからベネチアへ旅をする乗客がよく利用しています。