エレガントで活気溢れるカヴール広場は、コモの中央広場で、旧市街の中心地でもあります。コモ湖と周辺に広がる丘陵地帯を望む絶景ポイントであり、広場の周りの荘厳な建築物を眺めることもできます。また、フェスティバルや文化的イベントが開催されるのもここです。
中世のカヴール広場は、単なる湿原地帯でした。14 世紀にコモの主要な港となり、19 世紀後半に都会的な広場へと姿を変えたのです。
広場の北側は、コモ湖の岸辺に沿っています。広場の端にたたずんだり、数多くあるベンチのひとつに腰掛けて、しぶきをあげる湖を眺めてみましょう。船渠から行き来するボートや、周囲に広がる森林に覆われた丘陵、遠くに輝くヴォルティアーノ灯台など、静かな光景には目を奪われます。
広場を囲む建築物も一見の価値があります。西側には、1846 年創業の歴史あるホテル メトロポール スイスがそびえています。反対側には、カフェやレストラン、ジェラート ショップが軒を連ねる、イタリアらしいカラフルな光景が広がります。屋外テラスにテーブルを取り、さわやかなドリンクや美味しいイタリアン ドルチェを注文して、人間観察に興じてみましょう。大道芸人もしばしば登場します。
カヴール広場では、工芸品の蚤の市やコンサート、マーケットなどさまざまなイベントも開催されます。6 月のスウィング クラッシュ フェスティバルは 30 ~ 40 年代の音楽の祭典で、生演奏やダンス レッスン、コンクールなどが行われます。12 月には魅惑的なクリスマス マーケットも開かれます。コモ湖エリアで作られる工芸品やお土産物の露店は見ているだけでも楽しいものです。
コモの市内中心にあるカヴール広場へは、中央駅から徒歩で 5 分ほどです。広場に着いたらツーリスト オフィスへ向かいましょう。コモの主要な観光名所について情報が載っている無料の地図をもらうことができます。散策の途中には荘厳なコモ大聖堂もお見逃しなく。水辺に沿って歩くとコモ ブルナーテ ケーブルカー乗り場に到着します。ここからは、風光明媚なブルナーテ村へ登ることができます。