1902 年にパリ市立プティ パレ美術館として一般に開放されたプティ パレは、古代から 20 世紀までの絵画や彫刻、タペストリー、古文書など、膨大なコレクションを誇る人気の観光スポットです。
シャンゼリゼ通りにあるプティ パレは、グラン パレと同様、1900 年に開催された万国博の会場として建てられました。建物の設計は、グラン パレの設計で総監督を務めた建築家のシャルル ジローが担当。古典的な装飾を取り入れた外観が人目を引きます。
正面から建物を眺めると、その壮麗な外観に目を奪われます。イオニア式の円柱や精巧な装飾など、ギリシャローマ様式の要素が取り入れられているのが特徴的。この時期に造られた同じ建築様式の建物に共通しています。
館内の 2 つのフロアには、何世紀にもわたって集められてきた素晴らしい作品が時代ごとに展示されています。初期古典セクションでは、グレコローマン時代のブロンズ作品、テラコッタ、ガラス細工、金、宝石が見どころです。
17 世紀のセクションには、レンブラントの自画像やルーベンスの「プロセルピーナの略奪」など、オランダやフランドルの巨匠たちが描いた作品が展示されています。この美術館には、フランスの芸術家たちが手がけた作品も数多く所蔵され、ゴーギャン、モネ、マネ、セザンヌ、ドラクロワなど、世界的に有名な画家たちのあまり知られていない作品も見ることができます。
20 世紀初頭のパリを象徴する数々の芸術作品だけを集めたセクションも必見。エクトール ギマールが手がけたダイニング ルームのほか、フランスのガラス工芸家エミール ガレの色鮮やかな花瓶など、この建物が建てられた時代を代表するアール ヌーヴォーの作品は見逃せません。美しいガーデン カフェもおすすめ。芸術鑑賞の余韻に浸りながら、ゆっくりしてみませんか。
プティ パレは 8 区にあり、メトロのシャンゼリゼ クレマンソー駅のすぐそばです。プティ パレの常設展は無料ですが、企画展は有料の場合があります。美術館の休館日は毎週月曜日。主な祝日も休館となります。