ニュー プリマス港の東端を見守るかのようにそびえるパリトゥトゥ ロックは、タラナキ海岸を見渡す背の高い毅然とした一枚岩です。周囲に広がる目を見張るような光景は圧倒的な美しさです。200 万年前の活火山の活動によって形成されたこの大岩に登って、ゆっくりとその景色を味わってください。
登山道は岩の北側から始まります。場所によっては平らでない部分もあるのでご注意を。傾斜が厳しいので気をつけてください。15 分ほどで、100 m を登ることになります。頂上までの最後の数メートルには、手すり替わりとなる鎖を頼りに進むことができます。岩の上からは、その苦労も吹き飛ばすほどの絶景が広がっています。ニュー プリマスの海岸線を 360 度見晴るかすことができ、市街地や港、シュガー ローフ群島、さらにタスマン海につながる水平線を望めます。ここからは素晴らしい写真を撮影できること間違いなし。特に夕暮れの時間帯は最高のシャッター チャンスです。
頂上に着いたら、はるか下の地面を見下ろしてみましょう。1770 年にパケハ (ヨーロッパ系移民の子孫) によって発見されたこのパリトゥトゥ ロックは、地元のマオリの人々にとって重要な意味を持つ場所です。避難所やクマラ (ニュージーランドのサツマイモ) の貯蔵地として使用するため、頂上は大作業の末に平らにならされました。マホエ村はかつて、岩のふもとにたたずむ小さな村でしたが、トフンガ (職人、熟練者) の学校の地として知られるようになりました。
長年の間さまざまな人々が、港へつながる道路を建設するためにこの岩の解体を要求してきました。南の肩の辺りが欠けた岩の形に注目してください。1879 年、1921 年、1923 年の工事の失敗や部分的な取り壊しによってこの形状になりました。1940 年代に入りニュー プリマス市議会の管轄に置かれ、その歴史的かつ美的価値、さらには郷愁を誘う感傷的な意味合いから現在では保存されています。
パリトゥトゥ ロックまでは、ニュー プリマス中心街から西に車で 10 分ほどです。高地でも快適に過ごせる準備をお忘れなく。タラナキの風が吹くときには厚手のジャケットも必要です。