プッブリコ宮殿は 19 世紀に建造された宮殿。サン マリノ歴史地区の中心部に位置するリベルタ広場にあり、政庁舎および議事堂として使われています。建物の中では、会議や公式行事が行われる場所を見学できます。著名なイタリアの画家による作品や衛兵の交代式も見逃せません。
元の宮殿は 14 世紀に造られましたが、現在の建物は 19 世紀後半に建造されたものです。設計したのはローマ生まれの建築家フランチェスコ アズーリ。イタリアのルネッサンス時代の市庁舎からインスピレーションを得ており、そのファサードはフィレンツェのヴェッキオ宮殿とよく似ています。少し離れた場所からゴシック様式のアーチと時計台を眺めてみてください。3 人の聖人のモザイク画が施されています。
エントランス ホールに足を踏み入れると、威厳ある石造りの階段が上階へと続きます。壁の上部に施された複雑な装飾 (フリーズ) にも注目しましょう。そのほかにも、イタリアの詩人ジョズエ カルドゥッチの胸像、バロック様式の紋章、16 世紀の 2 つのボーガンも探してみてください。
中二階へと上ると、1740 年に枢機卿ジュリオ アルベローニからの解放を描いた絵画が目に入ります。投票の間では、聖ヨハネや聖マリノの絵画を鑑賞できます。これはジョヴァンニ ランフランコの作品と言われています。ここでは年に 2 回、サンマリノの 2 名の執政を決める選挙の開票が行われています。
十二人委員会の間にも足を踏み入れてみましょう。聖マリノがサン マリノの街を祝福する姿を描いた絵画が目を引きます。大評議会広間では、この国の 60 名の評議員が座る席や執政の座を見学できます。エミリオ レトロジの作品「市民の前に姿を現す聖マリノ」を探してみてください。
プッブリコ宮殿は、一部の祭日を除いて年中無休。入場料がかかります。サンマリノの国立博物館や 2 つの塔の入場料が含まれる共通チケットがおすすめします。6 月から 9 月は、カラフルな制服に身を包んだ衛兵の交代式が毎正時 30 分に行われます。ぜひ見学しましょう。