アウテニカ山脈とスワートバーグ山脈にはさまれたクレイン カルー渓谷にオウツフルンを訪ねる旅人は、心からの歓迎で迎えられます。絶景の奥に包まれた魅惑的な町オウツフルンは、ダチョウ ショーを見せる農場、アート フェスティバル、古代の鍾乳洞など、南アフリカと言えばおなじみの魅力を満載しています。
オウツフルンは世界のダチョウの首都とも呼ぶべき町で、この町を訪れるなら、現役ダチョウ農場の見学は外せません。ダチョウ農場をいろいろな側面から眺めて、地域のライフスタイルに溶け込んだダチョウの役割について学びましょう。自分の手からダチョウにエサをやり、自分の腕で卵の重みと大きさを実感し、地元の騎手たちを乗せてレース場を疾駆するダチョウの強さ、速さを感じましょう。勇気を出して自分で乗ってみることもできます。ダチョウのステーキ、ハンバーガー、ソーセージは農場でも街なかのレストランでも味わえます。
オウツフルンとクレイン カルーの歴史を C.P.ネル博物館で学びましょう。目玉はアンティーク自動車のコレクションと 20 世紀の薬局の再現です。ル ルー タウンハウスは「ダチョウの羽で建った宮殿」の典型例で、この豪邸からは台頭期のダチョウ農場がどれほど羽振りをきかせていたかを看取できます。
オウツフルンは美術を中心とする芸術活動の震央としても知られています。アートカルー ギャラリーでは、新人から大家まで幅広いアーティストの作品を展示しており、あちこちの店で地元の職人の手になる工芸品、宝飾品を販売しています。クレイン カルー ナショナル アーツ フェスティバルの会期に合わせて 3 月に訪れると、さまざまな展示、コンサート、ダンス パフォーマンスを通じてアフリカのアートと文化を体験できます。
約 2,000 万年前に形成されたカンゴー鍾乳洞では、石灰岩の山塊内部にいくつもの枝分かれした空洞が胚胎され、見ごたえがあります。カンゴー ワイルドライフ ランチでは、おりに入ってクロコダイルの池に沈められたり、チーターをなでたり、外国種の鳥にエサをやったりして、異国情緒を満喫できます。スワートバーグ山脈では、マウンテンバイクやハイキングに励みましょう。渓谷の斜面を走るディー ヘルという山道のジープ ツアーにも人気があります。
オウツフルンはケープタウンとポート エリザベスの中間地点にあり、複数のバス会社がこれら 3 都市をバスの便でつないでおり、片道の所要時間はそれぞれ 4 ~ 5 時間といったところ。レンタカーでロビンソン パスからモーセル湾、62 号線からケープタウンまで走り、この地域の素晴らしい景観を堪能するのもおすすめです。