メキシコ国立自治大学 (UNAM) は優れた学術施設であるだけでなく、その校舎はメキシコ シティでも瀟洒な建築物として有名です。メイン キャンパスのシウダー ウニベルシタリアは、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
キャンパス内部の数々の建物は、優れたメキシコ人建築家たちによって 1940 年代に建造されました。広々としたキャンパスには、「ラス イスラス」のように緑豊かな公園と大きな広場があちこちに設けられ、スペイン征服以前の町並みを残しているようです。敷地内に点在する 20 以上もある文化センターと博物館では、多数の展覧会やイベントが催されています。定期的に、プロによる演劇やダンス、映画、音楽会、ビジュアル アートのパフォーマンスなどが開催されます。
メキシコ人芸術家ダビッド シケイロスによる壁画も必見。『El pueblo a la Universidad y la Universidad al pueblo (人民のための大学、大学のための人民)』という彼のモダンな大作は、大学での学びを通して、学生たちが高みに昇っていく姿を表現しています。隣には、フアン オゴルマンによるモザイク画で飾られた中央図書館があります。
大学付属の現代美術館 (MuAC) でレクチャーや展覧会を見学するのも良いでしょう。同大学は自治権を有し、政府の干渉なくカリキュラムを決定し、学究活動を行う自由と独立を保持しています。ラテン アメリカでは最高レベルの学術研究施設に数えられます。同大学は、フロンガスによるオゾン層破壊の危険性を指摘した化学者、マリオ モリーナを含むノーベル賞受賞者たちも輩出しています。
巨大なユニバーシティ スタジアム (エスタディオ オリンピコ ウニベルシタリオ) は、1968 年のメキシコ シティ オリンピックの試合会場となりました。ここでは、大学サッカーも必見です。さらに、あまり知られていないかもしれませんが、現地の学生たちによるアメフトのプレーも観戦できます。同大学では 85 年以上の歴史あるスポーツです。この他 50 種類以上の個人スポーツ、団体スポーツの競技も目にできるでしょう。さらに、併設されているスポーツ図書館にも足を伸ばしてみてください。
南には、植物園と生態保護区があります。隣接するネサウアルコヨトル劇場では、ロイヤル バレエを含むオーケストラやダンスの素晴らしいパフォーマンスを観劇できます。
メキシコ国立自治大学のキャンパスは、旧市街の南西 18 km、コヨアカン地区に位置しています。地下鉄のウニベルシダッド駅またはコプリコ駅で下車してください。メキシコ シティを訪れるなら、大学のイベント カレンダーを事前にチェックしておきましょう !