キナバル自然公園 ツアーとアクティビティ

キナバル公園には、高峰キナバル山がそびえています。世界でもキナバル山の驚異的自然環境にしか存在しない数百もの植物種が見られ、この公園がマレーシアで最初に認定された世界遺産なのもうなずけます。 この公園内で観察できる植物種には、世界に分布する顕花植物の半分以上の科が含まれ、700 種以上のラン科植物や世界最大の花、ラフレシアまで見られます。開花状態のラフレシアはめったに見られませんが、育ちきった花は直径 1 m (3 フィート) にもなります。園内には多種類の嚢 (のう) 状食虫植物が育ち、中には袋部分に 3 リットル (1 ガロン) もの水をたたえることができるものまであります。 園内を見て回る際には、ボルネオテナガザルやブチ模様のある大ムササビ、マダラヤマネコなど、興味深い動物に注目し、300 種類以上の鳥たちが発する鳴き声にも耳を傾けてみてください。東南アジアで 2 番目に高いキナバル山は、死者の魂が山頂に上るとして、地元の部族たちから神聖視されている山ですが、山岳ガイドと一緒に 2～3 日かけてその頂を目指せば、数えきれない絶景が待っています。 登山者はラバン ラタで 1 泊した後、海抜 4,095 m (13,435 フィート) からご来光を目撃できるよう早朝に山頂を目指します。山頂の気温は極めて低いため、暖かい服をお忘れなく。特殊な登山用装備は不要ですが、登山者は資格を持つガイドの同行が義務付けられているほか、宿泊施設の予約は十分余裕をもって行う必要があります。コタキナバルからこの自然公園の入り口まで 90 km (56 マイル) の道のりは、毎日複数のバスの便が通っています。下山後は公園事務所からポーリンまでバスで行き、人気の温泉で筋肉痛をいやすのがおすすめ。キナバル公園内を何日間かかけて堪能する場合は、コタキナバル空港からレンタカーを借りて来れば、途中、何度も止まってじっくりとこの公園のすばらしさを味わうことができます。