モントリオール美術館は市内最大の総合美術施設。年間 100 万人を超える来場者数を誇ります。1860 年にモントリオールの裕福な美術愛好家集団が巡回美術展に協同出資したことがきっかけとなり、美術館が創立されました。美術館はシェルブルック ストリートの象徴的な存在。国際的な展示はもちろん、国内作品のコレクションも見応えがあるものばかり。カナダ特有の文化的伝統をより深く知ることができます。
モントリオール美術館は、カナダ初の美術専用施設として開館しました。その後長年の拡張工事を経て、北米最大級の美術施設へと成長。現在では 5 つの棟に 4 万点を超えるコレクションが展示されています。
どの建物から見るかは人それぞれ。自由に巡りましょう。西洋美術コレクションには、ブリューゲル (子)、レンブラント、マティスらの作品が年代順に展示され、鑑賞しながら西洋の美術と文化の流れを感じることができます。
続いて国際コンテンポラリー ギャラリーへ。マルチメディア プロジェクトから抽象画、幅広い斬新な彫刻作品まで現代美術のトレンドがわかります。新館のブルジー パビリオンは、ケベックとカナダの歴史を伝えるコレクションが中心。数千点の美術品のほか、イヌイットの作品やアメリカ先住民の史料が展示されています。
この美術館は、1972 年にカナダ最大の美術強盗の被害に遭ったことでも知られています。強盗は修理中の天窓から忍び入り、18 枚の絵画と 37 点の宝飾品、総額 200 万ドル相当をわずか 30 分で盗み出しました。強盗の 1 人がうっかりアラームを作動させたため、ピカソとエル グレコの作品など数点の名画が出入口の横に置き去りにされていたとか。盗まれた作品の行方は未だ明らかになっていません。
モントリオール美術館は月曜日を除く毎日開館。チケットは窓口で購入することも、オンラインで事前に購入することもできます。館内の書店では美術書や雑誌をはじめ、アクセサリーや織物、彫刻などが手頃な価格で販売されています。ランチやティータイムに利用できるビストロもおすすめです。