ミドルヘイム ミュージアムの広い庭園を散策しながら極上の彫刻作品を堪能しませんか。この野外美術館にはロダンやヘンリー ムーアをはじめとする 20 世紀の大家たちの作品や、現代アート作品が集められています。屋内展示スペースも充実しているので館内も忘れずに見学して、ついでに古城を復元した敷地内のカフェで喉を潤しましょう。
ミドルヘイム ミュージアム設立のきっかけは、1951 年から半年に 1 度開催されている彫刻フェスティバルです。フェスティバルのたびにコレクションは増え続け、30 ヘクタールを超える敷地内に点在する作品数は現在では 400 体を上回り、同種のコレクションでは規模、重要性ともにヨーロッパ最大規模となっています。
園内を散歩しながら、心を引かれる彫刻作品があれば、じっくり鑑賞しましょう。コレクションの目玉は、フランスの芸術家フランソワ ポンポンの『ホッキョクグマ』。オーストリアの彫塑作家エルヴィン ヴルムが、ぐにゃりと曲がった船が水面に溶け落ちる様を表現した『ミスコンシーヴァブル』も見逃せません。ロダンによる著名作家オノレ・ド・バルザック像を見れば、この作品が近代彫塑の重要作品とみなされる理由が分かるはずです。
屋内展示スペース、ブラム パビリオンもお忘れなく。このスタイリッシュな近代建築はベルギーの有名建築家レナート・ブラムの設計で、中には野外展示に向かない作品が展示されています。建物正面の優美な噴水にもご注目ください。
隣には植物園が併設され、園内中央には城があります。城内にあるカフェで喉の乾きを癒やしたり、ミュージアム ショップのさまざまな書籍、雑誌、土産物を見たりして過ごしましょう。
ミドルヘイム ミュージアムはアントウェルペン中心部から南へ 6 km の距離にあり、鉄道、バス、路面電車で簡単に行くことができるほか、車の場合は敷地内に無料駐車場があります。閉館日は毎週月曜日と1 月 1 日、5 月 1 日、キリスト昇天祭の祝日 (復活祭から 40 日目の木曜日)、11 月 1 日、12 月 25 日です。入場は無料です。