ルートヴィヒスブルク宮殿は、複数の建物と広大な庭園から成る壮麗な宮殿。歴史ある宮殿に足を踏み入れると、華やかな内装や充実した展示品などに目を奪われます。ヴュルテンベルク公の居城だった歴史について学びながら、バロック、ロココ、ネオクラシカルと変遷していった建築様式にも注目しましょう。
宮殿に近づくにつれ、その大きさと左右対象の美しさに驚くばかり。18 世紀初頭には狩り用の簡素な城でしたが、後に改装を重ね、4 つのエリアと広大な庭園を持つ宮殿に拡張されました。建設の完了は 1733 年。当時はヴュルテンベルク公が住む居城でした。壮大な建物に入ったら、華麗な調度品や美しい装飾が施された部屋を見て回りましょう。
旧本館や宮廷教会はバロック様式の造りが印象的。一方、ヴュルテンベルク公の私邸や新本館にはロココ調のデザインが見られます。大理石の間はうっとりするほど美しい広間。ここにはエンパイア様式が見られ、華麗にアーチを描く窓や、金色に輝くシャンデリア、空が描かれた天井などが特徴です。美しく保存されている宮殿劇場は、ヨーロッパ最古の劇場の 1 つです。
宮殿内の美術館や博物館もおすすめ。陶磁器博物館に収蔵された膨大なコレクションや、18 世紀の衣装を展示しているファッション博物館は必見。ヴュルテンベルク公が暮らした当時の豪華な内装品に見入ったり、バロック ギャラリーで当時の芸術家の作品を鑑賞したり。子供向けの博物館もあります。インタラクティブな展示や当時の衣装を着る体験などを通して、宮殿の歴史を学ぶことができます。
広大な庭園の一角にあるおとぎ話の庭も、子供たちが大好きなスポットです。ブリューエンデス バロックの名で知られる美しい庭園は、宮殿を囲むように 3 つのエリアに分かれています。造園にもバロックの特徴が取り入れられているのがわかるでしょう。
ルートヴィヒスブルク宮殿は、シュトゥットガルトの市街地から北に 15 km の場所にあります。ルートヴィヒスブルク駅からは徒歩で 20 分。バスも利用可能です。宮殿は、ガイド ツアーの一環としてのみ見学可能。1 日に 2 度、英語によるツアーが行われています。月曜日は定休日となっています。